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ドル円1998年8月以来となる140円台に 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 東京時間で139円台半ばまで上昇したドル円はNYでも続伸し、140円台に。140円23銭までドル高が進み、この日の高値圏で引ける。

  • ドル高が進み、ユーロドルも下落。0.9910まで売られ、先月24日に記録した安値に並ぶ。

  • 株式市場はダウとS&P500が反発したものの、金利上昇を嫌気したナスダックは6日続落。

  • 債券は続落し、長期金利は一時3.29%台まで上昇。

  • ドル高を背景に金は5日続落し一時は1700ドル台を割り込む。原油価格も大幅に続落し86ドル台に沈む。

本日の注目イベント

  • 独 7月貿易収支
  • 欧 ユーロ圏7月生産者物価指数
  • 英 保守党党首選、党員投票締め切り
  • 米 8月雇用統計
  • 米 7月製造業受注

ドル円はついに節目の140円台に乗せました。1998年8月以来24年ぶりのこととなります。この年に生まれた赤ちゃんが社会人になっていると考えると、相当な年月が経っていると改めて感じます。ドル円は昨日の朝方には139円台前半まで買われており、東京市場が始まる9時には7月14日に記録した直近高値である139円39銭を上回るなど、すでに140円台テストの「予兆」もありました。NYでは8月のISM製造業景況感指数が市場予想を上回り、さらに失業保険申請件数も低水準であったことで、FRBの大幅な利上げ姿勢が維持されるとの観測から株安、債券安、金利高からドルが買われました。

前日は「ドル全面高」と「円全面安」が見られましたが、昨日は「ドル全面高」の展開となり、ユーロドルも先週記録した0.9910まで下落しています。当面の目標であった140円に達したことで、この先もう一段の上昇を見せるのか、あるいは「達成感」からもみ合い後一旦下落に転じるのかは、今夜の雇用統計がそのカギを握っていそうです。今夜の雇用統計では非農業部門雇用者数が「29万8000人」の増加と見込まれており、7月の「52万8000人」からは大きく減少しますが、仮にこの数字を見せるようなら、労働市場は極めて健全で好調だと判断され、少なくもドルが大きく売られる可能性は低いと予想します。ただ、結果は蓋を開けて見なければ分かりません。既に発表された8月のADP雇用者数は市場予想を大きく下回る「13万2000人」でした。一方、上述のように、新規失業保険申請件数は減少傾向にあります。

FRBは経済成長を犠牲にしてもインフレを抑制するという強い意志を見せています。1日、アトランタ連銀のポスティック総裁も、「当局はやるべき仕事が幾つかある。現在のインフレ率がFRBの目標である2%にはほど遠い」と指摘し、「われわれは経済を減速させる必要がる」と、当局が明確に景気減速を意図していることを口にしています。現時点では次回会合での利上げ幅は、0.5か0.75ポイントのどちらかであるかは確実ですが、今夜の数字が予想通りかそれ以上であれば、9月のFOMCで、3会合連続で0.75ポイントの利上げへの環境が整うとみています。いずれにしても、9月20-21日の会合までの不確実要素の一つが消えることになります。

7月に139円39銭を記録した後、先月2日には130円39銭まで短期間に9円もドル高が修正されたことで、市場関係者の中にもドル下落を見込む向きが増えていました。筆者はそれでもチャートが示す形状などから、「ドル高はまだ終わっていない可能性が高い」との立場を維持してきましたが、これは日足チャートにおける「雲の存在」が大きかったと思います。(参照:8月1日~3日の今日のアナリストレポート)130円台半ばまで売られたことで、ローソク足は一旦雲の下限を割り込みましたが、その日の内に133円台まで反発したことで、その日のローソク足は「長い下ひげを示現し、陽線で」取引を終えています。結果的には、雲の下限でサポートされた形になっています。今朝の時点ではローソク足は完全に雲の上限を抜き去り、上昇傾向を鮮明にしています。ただ、ここからもう一段の上昇を見せるようだと、今度は「移動平均線」からの「乖離率」を見ておく必要もありそうです。

本日のドル円は139円~141円程度を予想しますが、雇用統計の結果次第では上も下も予想値を超えるかもしれません。

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「ゴルビー」こと、ミハイル・ゴルバチョフ氏が死去し、西側諸国のメディアはこぞって「冷戦終結の立役者」、「鉄のカーテンをこじ開けた英雄」といった言葉でその死を報じていました.筆者も現役の為替ディーラーの時の思い出があり、ちょっと振り返ってみたいと思います。

あれは、確か1991年の夏だったと思いますが、当時はまだ通貨ユーロは創設されておらず、ドイツマルク(DM)が最も強い通貨でした。欧州では対マルクで取引をするケースが多く、マルクはその強さゆえに、ヘッジ通貨としても利用されていました。筆者が勤務していたパリバ銀行(現BNPパリバ)東京支店も、パリ本店から大量のマルクがらみの注文が入っており、欧州市場が開くまでその注文を管理する立場でした。しかし、通常東京時間では欧州通貨が大きな値動きを見せることはほとんどなく、注文を執行する機会はまずないのが実情でした。そんな時、「ゴルバチョフ拘束」のニュースが飛び込んで来て、市場が騒然となりました。本店からは億単位のマルク・パリ(DM/FFR)の売り注文が入っており、マルクパリが一気に上昇してしまい、注文レートを大きく超えてしまいました。もちろん、その上のレートで執行しましたが、利益のかなりの部分を注文先に還元した後でも、かなりの利益が残りました。執行直後に支店長がディーリングルームに来られ、事情を説明するとゴルバチョフの拘束を驚きながらも「Good for Paribas , bad for Gorbachev」の名文句を残したことを思い出しました。「たなぼた」でしたが、支店に大きな利益をもたらしたことで、その夜は支店長を含め、日比谷の「しゃぶしゃぶ」へ繰り出しました。もちろん、支店長のおごりで・・・・。

良い週末を・・・・・。


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