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ECB0.75ポイントの利上げを決定 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円は欧州市場からNYの朝方にかけて143円台半ばを
下回っていたものの、パウエル議長のタカ派的な発言から上昇。
144円43銭まで上昇したが上値は追えず。
◆ECBが0.75ポイントの利上げを決定し、ユーロドルは
下げから反転。想定内であったこともあり、上値は1.0030
近辺と限定的。
◆株式市場は続伸。パウエル議長の発言に驚きもなく、3指数とも
終盤に上値を伸ばす。
◆債券は反落。長期金利は3.31%台に上昇。
◆金は続落し、原油は反発。

◆新規失業保険申請件数     →  22.2万件
◆7月消費者信用残高      →  23.811b

本日の注目イベント

◆中   中国8月消費者物価指数
◆中   中国8月生産者物価指数
◆米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
◆米   ウォラーFRB理事講演
◆米   ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演
◆加   カナダ8月就業者数
◆加   カナダ8月失業率

RBA、BOCに続いてECBも大幅利上げに踏み切りました。
ECBは昨日の政策委員会で通常の3倍となる0.75ポイント
の利上げを決め、中銀預金金利も0.75%に引き上げられまし
た。この決定を受けユーロドルは上昇しましたが、市場の想定内
であったため、上値は限定的でした。
3中銀が連日利上げに踏み切り、しかも「想定された利上げ幅の
上限」を採用したことで、今月20-21日のFOMCでの利上
げ幅も「0.75ポイントで決った」という印象です。

ECBは声明で、「この大きな一歩は現在の極めて緩和的な政策
金利水準からインフレ率を
適切な時期に目標の2%に戻す金利水準への移行を前倒ししたも
のだ」とし、「今後数回の会合でさらなる利上げを想定している
」と表明しました。ラガルド総裁も会見で、「利上げは全会一致
だった。0.75ポイントの利上げは標準ではない」とした上で
、「断固とした行動を取る必要があった」と説明していました。
また、「会合ごとに見直す指標が大幅な利上げが必要だと示唆す
るなら、そうするだろう」と明言。利上げが想定される今後「数
回」とは何回を指すのかとの質問には、「恐らく今回を含めて2
回を上回るが、5回は下回るだろう」と答えています。(ブルー
ムバーグ)
ECB内部には大幅利上げが今後域内の景気をさらに下振れさせ
るリスクもあり、反対の意見もありましたが、今回の利上げ幅を
「0.5ポイント」ではなく、「0.75ポイント」に決めたの
は、ECB内部でインフレ高進への警戒感がさらに強まった背景
があります。8月の消費者物価指数(CPI)が「9.1%」と
過去最高を更新し、今後冬場に向えばエネルギー価格の上昇から
インフレ率が一段と高まる可能性もあり、「背に腹は代えられな
い」と判断したとみられます。これでECBはFRBと足並みを
揃え、「インフレ抑制を最重要課題」に掲げ、景気の減速には目
をつぶる政策に踏み出したと言えます。

パウエル議長は、20-21日のFOMC会合を前にし、最後の
発言になるだろうとみられる講演を、ワシントンで開かれた金融
政策関連会議で行いました。
議長は、「われわれはこれまでと同様、直ちに、真っすぐに、力
強く行動する必要がある」と述べ、「同僚と私は、このプロジェ
クトに強くコミットしており、根気よく続けていく」と述べてい
ます。ジャクソンホールでの発言と大きな相違はありませんでし
たが、今回の発言は何やら出陣式での「決意表明」のような印象
で、パウエル氏自身、自分を鼓舞しているように感じました。
上でも述べましたが、これで「0.75ポイントの利上げは決ま
り」で、問題のその先の政策スタンスについて、会合後にどのよ
うな言及があるかという点に関心が移ります。
また、0.75ポイントの利上げはすでに市場には織り込まれた
と受け止めています。

ドル円は145円に1銭届かない水準まで買われた後、やや上値
を重くしていますが、それでも下値は143円台半ばまでとなっ
ています。急激な円安を受けて、財務省と日銀、金融庁は8日、
「3者会合」を開き、協議を行いました。神田財務官は、「投機
的な動きも背景に、一方向で急速な円安の進行が見られる」とし
、「政府としては、動きが継続すれば、あらゆる措置を排除せず
、為替市場において必要な対応を取る準備がある」と述べました。
145円付近まで円が売られたことで、これまでよりも強めの「
口先介入」があると予想していましたが、想定内の発言でした。
市場の反応もほとんどなく、個人的には150円を超えれば、実
際の行動が見られるのではないかと予想しています。
もっとも、それで流れを変えられるとは思いませんが、やはり、
鍵となるのは米財務省のスタンスが「ドル高は行き過ぎ」といっ
た方向に変わるかどうかです。

本日のドル円は143円~144円90銭程度を予想します。


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