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政府、2度目の市場介入をNY時間に実施 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円は東京時間から上昇の勢いを強め、NYの朝方には
151円94銭までドル高が進行。この時点で政府・日銀の介入と
見られるドル売り円買いが入り、ドル円は一気に146円台に。
◆ユーロドルは0.9705まで売られたが、その後0.98台
まで急反発。
◆株式市場は大幅に反発し、3指数は揃って上昇。ダウは748ドル
買われ、ナスダックは244ポイントの上昇。FRBが12月の会合で
利上げ縮小の議論を始めるとの報道が材料に。
◆債券は小幅に上昇。朝方は大きく売られ、長期金利は4.33%台
付近まで上昇したが、FRBが利上げ幅縮小を議論するとの報道に
4.21%台まで低下。
◆金と原油は上昇。

◆9月財政収支  →  -429.7b

本日の注目イベント

◆独   独10月製造業PMI(速報値)
◆独   独10月サービス業PMI(速報値)
◆欧   ユーロ圏10月製造業PMI(速報値)
◆欧   ユーロ圏10月サービス業PMI(速報値)
◆欧   ユーロ圏10月総合PMI(速報値)
◆英   英10月製造業PMI(速報値)
◆英   英10月サービス業PMI(速報値)
◆米   10月S&Pグローバル製造業PMI(速報値)
◆米   10月S&Pグローバルサービス業PMI(速報値)
◆米   10月S&PグローバルコンポジットPMI(速報値)


先週末(10月21日)のアナリストレポートで、筆者はこのように
記述しました・・・。

『その間、覆面介入を行った形跡はあるようですが、結局2回目の大
規模な介入は実施されず、「介入があったらドルを買おう」と考えて
いた投資家は「肩すかし」をくった格好となり、我慢しきれずにドル
を買った側面もあるようです。
一方、政府日銀としてもこのような状況は分かっていて、介入の効果
に対する懸念もあるように思えます。ただ、だからと言って今後も介
入の可能性がなくなったわけではなく、当局はより効果的なタイミン
グを狙っているのではないかと考えています』。
さらに、コメントの後半で『150円台で戻ってきたドル円ですが、
市場のセンチメントはこの1週間でかなりドルブル(ドルに対して強
気)に傾いてきたようにも思えます。
なかなかドルが下がらず、ドルを買えていない投資家も多いのではな
いかと思いますが、介入の可能性は高まる一方で、安易なドルロング
には注意したいところです。』

そして、最後のレンジ予想では、『本日のドル円は149円~151
円程度と見ていますが、これは通常の市場環境での予想です』と結び
ました。

150円を超えてドル高が急激に進み、2度目の介入の可能性が非常
に高まっていましたが、
夕方5時までの「東京市場」では介入がなかったことでドル円はさら
に上昇し、NYでは「満を持して」介入に踏み切ったものと思われま
す。介入規模はいずれ明らかにされますが、現時点の推計では300
億ドル(約4兆5000億円)と見られているようですが、もしこれ
が正しいとすれば、前回9月22日の介入規模よりも多いということ
になります。筆者は、最初の介入が行われ140円台までドルが売ら
れた後、145円台まで再び戻った10月7日(金)に介入すべきだ
ったと、何度もこの欄で述べました。今回のNYでの介入は筆者も「
予想外」でした。NY時間に行ったことで、それなりの効果はあった
ようですが、週明けの執筆時点ではすでに149円台まで再びドルが
買われています。
これも何度も触れていますが、介入の効果は1度目よりも2度目の方
が小さく、今後回を重ねる度にその効果は薄れていくと見ています。
市場参加者のスタンスもむしろ「介入を待つ」姿勢を強め、介入があ
れば「絶好のドルの買い場」と考えるようになります。

当たり前と言えば当たり前です。
足元のドル高円安を是正するには、「1.米国のインフレがピークを
付けたという、持続的かつ説明できるデータが必要」、「2.あるい
は円安を引き起こしている要因の一つである日銀の政策変更もしくは
政策の修正」が必要です。
そして最後は今回行われた「力ずくの水準訂正」、つまり「3.市場
介入」です。
3番目の市場介入には限界があります。9月22日の介入がそうであ
たったし、今回も151円台後半で介入に踏み切り、146円台まで
水準を押し下げましたが、すでに149円台まで値を戻しています。
やはり「市場の流れ」を「力」で変えるのは簡単ではありません。
出来たら、今日にも再び介入すべきでしょう。さもなければドル円は
再度150円台を回復し、151円台に上昇する可能性が高いと
予想します。その結果、結局投機筋などに、安くドルを供給しただけ
ということにもなりかねません。
因みに、先週末のNYでの介入で、日経新聞は「ドル円は一時144
円台まで下げた」と報じていますが、筆者が調べたところ、146円
台前半辺りがこの日の安値の可能性があります。今回の介入はEBS
など、いわゆる電子ブローキングを使ったようで、相場の出会いは相
当混乱していたものと思われ、出会いレートに大きな差が見られてい
るようです。筆者が参考にしているブルームバーグのプラットフォー
ム上では、「146円356銭」となっていました。
また今回の介入についても、政府・日銀は「介入したかどうかコメン
トしない」としており、正式には介入したかどうかは未確認となって
います。

今回の介入が「それなりの効果」を発揮したのは、まず安全地帯と見
られていたNY市場での介入だったことが挙げられます。
さらに、介入前にはウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の報
道が 米金利の低下を促していました。
WSJは「一部のFRB当局者らは政策の引き締め過ぎを懸念してい
る。利上げは3月以降で合計3ポイントに達し、11月のFOMCで
も75bpの再利上げが予想されている。
12月の利上げ幅が比較的小幅になる可能性があることを示唆すべき
かどうか、政策当局者らは議論する可能性が高い」と報じています。
この報道をきっかけに、4.33%台付近まで上昇していた米10年
債利回りは低下に向い、ドル円も上値が重くなったタイミングでドル
売り円買いに踏み切ったことが功を奏したとみられます。
デーリー・SFシスコ連銀総裁は21日、カリフォルニア大学バーク
レー校が主催したイベントで、政策当局者らは利上げ幅の縮小を計画
し始めるべきかについて、「現時点では少なくとも検討すべきことで
はあるが、これまでのところデータは協力的ではない」と述べながら
も、「市場で織り込まれているはずの75bpの再利上げとなる可能
性はありそうだが、いつまでも75bpだという考えに固執しない方
が良いと心から勧めたい」と語っています。(ブルームバーグ)

ドル円は8時50分の時点ですでに149円71銭まで上昇しています。
本日のドル円は146円~150円50銭程度と予想します。


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