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ドル円乱高下後、落ち着きを取り戻す 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆東京時間に大きく動いたドル円はNYでは小動き。
介入に対する警戒感のせいか、値幅も久しぶりに小幅で
60銭程度に収まる。
◆ユーロドルはやや買い戻され、終始0.98台で推移。
◆株式市場は先週末の流れを引き継ぎ大幅に続伸。
ダウは417ドル上昇し、ここ2日間で1500ドル余りの
上昇に。
◆債券は反落。長期金利は4.24%台へと上昇。
◆金と原油はともに反落。

◆10月S&Pグローバル製造業PMI(速報値)     →  49.9
◆10月S&Pグローバルサービス業PMI(速報値)   →  46.6
◆10月S&PグローバルコンポジットPMI(速報値)  →  47.3
 
本日の注目イベント

◆独   独10月ifo景況感指数
◆米   8月ケース・シラ-住宅価格指数
◆米   8月FHFA住宅価格指数
◆米   10月コンファレンスボード消費者信頼感指数
◆米   10月リッチモンド連銀製造業景況指数
◆米   ウォラーFRB理事講演
◆米  企業決算 → UPS、GM、コカ・コーラ、3M、アルファベット、VISA

昨日の朝のドル円は大きく上下し、荒っぽい動きでした。
介入とみられるドル売りに、朝方8時37分ごろ、149円70銭辺りで
推移していたドル円は一気に145円台半ばまで急落しました。ただ、そ
の後の戻りも速く、直に148円台までドルが反発しています。
これで先週末に続き、2日連続の市場介入となったようですが、特に驚き
はありません。昨日の朝方の介入がなければ、おそらくドル円は再び15
0円台まで上昇しただろうと思います。それは、9月22日に145円台
で介入を行い、140円台までドルを押し下げたにもかかわらず、結局そ
の水準を大きく上回る152円近辺までドルが上昇したことでも理解でき
ます。
何もしなければドルが買われる構図は続いており、その勢いは以前よりも
増していると見られます。最初の介入からちょうど1カ月で、ドル円が1
40円台から152円近辺まで11円以上もドル高が進んだことで理解で
きます。この値幅は数年前なら「1年間の値動き」に相当します。
一方で、政府・日銀が本腰を入れて市場と対峙していることもうかがえま
す。現時点では150円台には行かせないといった「決意」のようなもの
も感じられます。
先週末のNY時間での介入は、5.5兆円規模だったと今朝報じられ、こ
れが事実であれば、9月22日の過去最大規模の介入額のほぼ倍となりま
す。先週末と昨日の介入については、10月24付けの筆者「ウィークリ
ーレポート」をご参照ください。

日本の単独介入についてイエレン財務長官は、日本政府が為替市場に再び
介入しているとの報道について、米国政府は日本からそのような通知を受
けていなかったと語っています。イエレン氏はNYでの講演後に、「日本
のいかなる介入も知らない」とし、「介入が行われる場合、以前は日本か
ら確かに通知があった。ボラティリティーに対する懸念からだと理解した
」と説明しています。ただ、「新たな介入に関して米財務省はあらためて
連絡を受けてはいなかった」と続けています。(ブルームバーグ)
このイエレン氏の発言をどのように解釈するのかは難しいところです。通
知なしに介入を行った日本政府に対して不快感を示したものなのか、ある
いは円の独歩安が進んでいる中で理解を示したものなのか、判断に迷うと
ころです。
仮にこの発言を「不快感を示したもの」と理解するなら、ドル高材料とな
りドル円は上昇することになります。同時に日本政府としても安易に介入
に踏み切れなくなる恐れも出てきます。
イエレン氏は為替介入について7月12日には、「まれで例外的な状況で
しか正当化されない」と、慎重な考えを示していました。また9月27日
にも、「米国は他の多くの国々よりも早いペースで進んでいるため、ドル
には上昇圧力が見られる」と指摘した上で、「私にとって、金融市場の引
き締まりを反映するこの種の展開は、インフレ対策に関わるものの一環だ
」と語っています。言うまでもなく、この発言はインフレの高進に苦しむ
米国にとって、ドル高は好都合だといった意味合いになります。
3度の介入を行ったと見られる日本政府の行動に対してイエレン氏がどの
ような見解を示すのか、今後のイエレン氏の発言を待ちたいと思います。

先週末から中国では習近平氏の3期目の政権が発足し、長期政権が確立さ
れたとの報道がマスコミを賑わしています。

特に中国共産党大会で、胡錦涛前総書記が途中退席したシーンは何度も繰
り返し放映され様々な憶測を呼んでいます。
胡錦涛氏は退席させられたのか、あるいは体調不良のため退席したのか、
真実はわかりませんが、今後習氏の一強体制が続くことは間違いないよう
です。
習氏が今後さらに統制強化路線を強め、経済や民間企業の成長を抑制する
との懸念が強まり、昨日のナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数が
急落しました。同指数はアリババやバイドゥなど、中国株65銘柄で構成
されており、昨日1日だけで14%も下げ、1日の下げ率としては過去最
大となっています。最早「暴落」と言ってもいい程の下げでした。
この下げでおよそ1300億ドル(約19兆4000億円)の時価総額が
吹き飛んだことになります。
同指数の担当者からは「売り局面は始まったばかりかもしれない」との声
も聞かれました。

今年もあと2カ月余りを残すのみとなりました。
現時点で今年を振り返るのは時期尚早ですが、それにしても今年のドル円
の動きには驚かされます。
ロシアによるウクライナ侵攻、米国の高インフレ、日銀の超低金利と大規
模な金融緩和策の継続、さらには24年ぶりとなる市場介入と、円を動か
す材料に事欠きません。また、それらは今だ継続中で現在進行形の様相で
す。残り2カ月余り、まだ何が起こるかわかりません。
言えることは、今年は最後までこの動きが続く可能性が高いということで
す。2022年は多くの投資家にとって忘れられない年になることは間違
いないでしょう。

本日のドルは147円~150円程度を予想します。


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