fc2ブログ

ドル円乱高下 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆上値の重いドル円は東京時間に138円台前半まで下げ、その流れが
欧州市場でも続き、欧州市場の朝方には137円49銭まで下落。
NYでは一転してドル買いが強まり、139円近辺まで上昇するなど、
乱高下の一日だった。
◆ユーロドルも一時は1.0476まで買われたがその後反落。
◆株式市場は3指数が揃って大幅下落。中国での抗議行動の拡大に加え、
FOMCメンバーが揃ってタカ派的な発言を行ったことが背景。
ダウは495ドル下げ、3万4000ドルの大台を割りこむ。
◆債券は小幅に下落し、長期金利は若干上昇。
◆金は4日ぶりに反落。原油は76ドル台から反発。

本日の注目イベント

◆日   10月失業率
◆独   独11月消費者物価指数(速報値)
◆欧   ユーロ圏11月消費者信頼感指数(速報値)
◆欧   ユーロ圏11月景況感指数
◆英   英11月消費者信用残高
◆米   9月ケース・シラ-住宅価格指数
◆米   9月FHFA住宅価格指数
◆米   11月コンファレンスボード消費者信頼感指数

東京市場では139円台前半で始まった昨日のドル円でしたが、乱高下した
一日でした。
上値が重くジリジリと値を下げ、午後には138円18銭近辺まで売られま
した。中国での「ゼロコロナ」政策に対する抗議行動が北京や上海にまで拡
大したことで上海や香港株式市場では株価が大きく売られ、その影響もあり
「円が買われた」側面もありました。
欧州市場に入ると、ドル円はさらに下げ足を早め、一時は137円49銭辺
りまで売られ、今月15日につけた137円68銭を割り込み、8月26日
以来となるドル安水準を記録しました。
ここ最近のドルの上値の重さに加え、中国でのコロナ対策に関わる混乱から
「リスク回避」の流れが強まり、円が買われるのもある程度予測できた状況
でした。

ところが、NYでは一転してドル買いが強まり、ドル円は138円台を回復
し、139円辺りまでドル高に変わっています。
結局「往って来い」の相場展開となりましたが、反発のきっかけは、やはり
FOMCメンバーのタカ派的な発言でした。
この日は3人のメンバーによる発言がありましたが、中でも影響力を見せた
のはセントルイス連銀のブラード総裁です。
ブラード総裁は、マーケットウオッチとバロンズによるインターネット配信
のインタビューで、「米金融当局がインフレ抑制のために来年、一段と積極
的に利上げを行う必要が生じる可能性を金融市場が過小評価している」と指
摘しました。
またNY連銀のウイリアムズ総裁も講演で、「需給バランスを回復させ、向
こう数年にインフレ率を2%へ戻す上で、金融政策の一段の引き締めが助け
となろう。時間はしばらくかかるだろうが、持続的な物価安定を取り戻せる
と確信している」と述べています。
さらにクリーブランド連銀のメスター総裁は、「政策が景気抑制的な領域に
入り始めていることから、われわれとしては利上げペースを落とし、その効
果を評価する機会を得ている」と述べた上で、「明るいニュースにのめり込
むのは非常にたやすいが、希望的観測が真に説得力ある証拠に取って代わる
のは望ましくない。
時期尚早に停止した場合の代償は極めて大きい。この点についてわれわれは
極めて入念でありたい」と語っています。(ブルームバーグ)

いずれの発言も「まだ気を緩める段階ではない」と、市場の楽観論をけん制
する内容だと受け止められます。地区連銀総裁であり、FOMCのメンバー
でもあることを考えれば、当然と言える発言ですが、市場の反応は極めてス
トレートでした。これでますますパウエルFRB議長の発言が注目されるこ
とになりそうです。
パウエル議長は30日、ブルッキング研究所主催のイベントで「経済見通し
と労働市場について」講演を行う予定です。来月13-14日に開催される
今年最後のFOMCを控え、ブラックアウト期間入り直前のFRB議長によ
る発言機会の一つになります。
ブルームバーグは、「インフレとの闘いが2023年も続くことをあらため
て指摘する一方、金融当局として12月の次回FOMC会合で利上げペース
を落とすとの見通しを補強する」と見込んでいます。

中国で週末に拡大していたコロナ政策に対する抗議活動は、当局が北京など
の主要都市に警察を大量配備したことを受けて鎮静化に向っているようです
が、今回の抗議活動では上海市などで、多くの市民が白い紙を掲げ、あから
さまに習近平指導部への批判を行うなど、中国共産党の統制が強い中国では
異例の事態になっています。
この事態を受け、すでに香港で見られたように、さらに警察当局の締め付け
が厳しくなることも予想されます。

本日のドル円は137円50銭~139円50銭程度を予想します。


スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://gaitameonline.blog50.fc2.com/tb.php/3512-14fa61a9

このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判
断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊
社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外国為替証拠金取引とは、元本や利益が保証された金融商品ではありません。お取引した通貨にて、
相場の変動による価格変動やスワップポイントの変動により、損失が発生する場合があります。
レバレッジ効果では、お客様がお預けになった証拠金以上のお取引が可能となりますが、証拠金以上の
損失が発生するおそれもあります。個人のお客様の取引に必要な証拠金は、各通貨のレートにより
決定され、お取引額の4%相当となります。証拠金の25倍までのお取引が可能です。
(法人のお客様の取引に必要な証拠金は、通貨ペア、取引コースにより1万通貨あたり3,500円から
34,000円の範囲内であり、証拠金の約200倍までの取引が可能です。)当社では、
「オフセット注文™」以外の取引手数料、口座維持手数料を無料としておりますが、
取引レートの売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があり、
また諸費用等については別途掛かる場合があります。当社は法令上要求される区分管理方法の
信託一本化を整備いたしておりますが、区分管理必要額算出日と追加信託期限に時間差があること
等から、いかなる状況でも必ずお客様から預かった証拠金が全額返還されることを保証するもの
ではありません。ロスカット取引は、必ず約束した損失の額で限定するというものではありません。
通常、あらかじめ約束した損失の額の水準(以下、「ロスカット水準」といいます。)に達した時点から
決済取引の手続きが始まりますので、実際の損失はロスカット水準より大きくなる場合が考えられます。
また、ルール通りにロスカット取引が行われた場合であっても、相場の状況によってはお客様より
お預かりした証拠金以上の損失の額が生じることがあります。お取引の開始あたり、
契約締結前交付書面を熟読の上、十分に仕組みやリスクをご理解いただき、ご自身の判断にて
開始していただくようお願いいたします。