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米1月雇用統計はビッグサプライズ 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆1月の雇用統計が予想を大きく上回ったことでドル円は
大幅に上昇。131円台までドル高が進み、131円20銭を
記録。1月12日以来、約3週間ぶりのドル高に。
◆ドルが買われたことでユーロも売られ、1.0793前後まで
下落。
◆株式市場は3指数が揃って反落。FRBによる利上げ停止観測が
後退。ナスダックは193ポイント下げ、S&P500も43ポイントの下落。
◆債券は大きく売られ、長期金利は3.52%台に上昇。
◆金と原油は大幅に続落。

◆1月失業率                     →  3.4%
◆1月非農業部門雇用者数              →  51.7万人
◆1月平均時給 (前月比)              →  0.3%
◆1月平均時給 (前年比)              →  4.4%
◆1月労働参加率                   →  62.4%
◆1月ISM非製造業景況指数             →  55.2
◆1月S&Pグローバルサービス業PMI(改定値)   →  46.8
◆1月S&PグローバルコンポジットPMI(改定値)  →  46.8

本日の注目イベント

◆独   独12月製造業新規受注
◆欧   ユーロ圏12月小売売上高
◆英   ベイリー・BOE総裁講演

景気抑制的な政策を続け、2%の物価目標達成に向かって賢明な努力を行って
いるFRBにとって、今後も「労働市場」が大きな[壁]として立ち塞がって
くる可能性がありそうです。

1月の雇用統計は「ビッグサプライズ」でした。
失業率は何と53年ぶりとなる「3.4%」と、市場予想の「3.6%」から
大きく改善していました。非農業部門雇用者数は「51.7万人」と、こちら
は市場予想の「18.8万人」に比べ、33万人ほど上回る大幅増加でした。
さらに12月分も、速報値の「22.3万人」から「26万人」に上方修正さ
れています。
FRBは先週のFOMCでは0.25ポイントの利上げを行いましたが、12
月会合の0.5ポイントの利上げ幅から順次縮小し、足元では3月会合では0
.25ポイントの利上げを最後に、それ以降は累積利上げ幅の効果を見極める
ため、「利上げを停止」するのではないかといった観測も浮上してきた状況で
した。

今回の雇用統計の発表がこの観測に冷水を浴びせた格好となり、市場の「楽観
的な見方」は一気に吹き飛んだ動きを見せました。
各市場は大きく動いています。
雇用統計発表前には128円台半ばで推移していたドル円は一気に131円台
まで買われ、131円20銭を記録しています。
米長期金利が急上昇したことでドル全面高の様相でした。
株価が下げ、債券が売られただけではなく、金利の付かない金は2.8%も売
られ、1876ドル台まで下落しています。
WTI原油価格も2ドル49セント売られ73ドル台と、1カ月ぶりの安値に
沈みました。
今後もFRBによる景気抑制策が継続されるといった見立てのようです。
パウエル議長は先週のFOMC会合後の記者会見で「われわれは大きく進展し
たと考えている。それでも、さらなる仕事が残されている」と述べ、これまで
のインフレの減速に一定の評価を与えながらも、なお慎重な姿勢を維持してい
ました。
また、「物価安定の回復には、抑制的なスタンスをしばらく維持することが必
要となる可能性が高い」と指摘し、物価圧力に関する最新の指標は心強い内容
だとしながらも、「勝利宣言するのは極めて時期尚早だ」と述べています。
今後について議長は「データ次第だ」と述べたことを考えると、3月会合では
再び0.5ポイントの利上げ、あるいは0.75ポイントの可能性も浮上して
くるかもしれません。
パウエル議長の「勝利宣言するのは極めて時期尚早だ」と述べた言葉がマトを
得ていたのかもしれません。

ドル円は今朝6時過ぎのオセアニア市場でさらにドル高が進み、このレポート
を書いている時点でも132円50銭近辺で推移しています。
日経電子版が「政府、次期日銀総裁に雨宮副総裁を打診」と報じたことが材料
視され、早朝のオセアニア市場で窓を開けて上昇したものです。
ドル円は132円56銭前後まで買われましたが、当社を含むFX会社は、通
常月曜日は朝7時からしか取り引が出来きません。多くの個人投資家が7時の
取り引開始時間早々からドルを売ったとみられ、ドル円は7時過ぎには131
円80銭辺りまで下げました。
ドル安傾向が予想される中、久しぶりの132円台ということで、手持ちのド
ルを売ったと思われます。
筆者はまだ、この先ドル円は下げると予想していますが、その根拠は米インフ
レ率が徐々に低下し、それに伴ってFRBによる利上げ圧力が低下することを
大きな理由と考えています。1月の雇用統計がその根底を揺るがす結果であっ
たことは、今後も十分考慮するとともに、注意する必要があります。
現時点ではまだトレンドを変える必要はないと考えますが、チャートでは「8
時間足」よりも短い足では全て「上昇トレンド」を示し始めています。
今後CPIなど、再びインフレの上昇を示すようなデータが出るようなら、相
場観の修正もあり得るかもしれません。
ここは決め打ちするのではなく、柔軟な姿勢が求められます。

本日のドル円は130円80銭~133円程度を予想します。


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