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ドル円140円台で推移 

ひと目で分かる昨晩の動き 

欧州市場

◆ドル円は東京時間に140円92銭近辺まで上昇したが、
その後じり安の展開となり、欧州時間には140円12銭まで下げる。
◆ユーロドルはやや買い戻しが優勢となり、1.0729前後
まで上昇。LDN、NY市場が休みのため、小動きのなか薄商い。

本日の注目イベント

◆豪   豪4月住宅建設許可件数
◆日   4月失業率
◆欧   ユーロ圏5月消費者信頼感指数(確定値)
◆欧   ユーロ圏5月景況感指数
◆米   1-3月期四半期住宅価格指数
◆米   3月ケース・シラ-住宅価格指数
◆米   3月FHFA住宅価格指数
◆米   5月コンファレンスボード消費者信頼感指数
◆米   バーキン・リッチモンド連銀総裁、インタビュー

ドル円は昨日の朝方、ドル高の流れが続き140円92銭前後まで買われる
場面がありました。米債務上限問題が基本合意したことで、朝方には日経平
均株価が600円を超える上昇を見せたことで、「リスクオン」が強まり、
低金利の円が売られた格好でした。
ただ、その後ドル円はじり安の流れとなり、欧州時間では140円12銭ま
で下げています。基調としては依然ドル高の流れは変わっていないと見られ
ますが、今夜の米債券市場が債務上限問題の合意を受けどのように反応する
のかが重要なポイントになろうかと考えます。NY株式市場は、合意を見越
して先週金曜日に大幅高を見せましたが、この流れが続き、先物市場でも若
干上昇しているようです。
株安、債券安が、ドル円を押し上げて来たことを考えると、株高、債券高は
ドル円を押し下げるのか、見極めたいところです。

ブルームバーグによると、米連邦議会の下院規制委員会は米東部時間30日
午後3時(日本時間31日午前4時)から会合を開き、債務上限の関連法に
ついて協議を行う模様です。
バイデン政権の閣僚やホワイトハウスの上級スタッフは既に29日早朝まで
に、民主党の下院議員少なくとも60人に電話などで個別に接触し、法案に
賛成票を投じるよう求めています。バイデン大統領は、「この合意は想定し
得る最悪の危機を防ぐ」と述べ、「この法案を通過させるよう上下両院に強
く求める」と語っています。また、共和党のマコネル上院院内総務も、法案
に賛成するよう上院共和党議員に呼び掛けています。
法案は承認される見込みで、法案では法定債務上限の効力を2025年1月
まで停止することになっています。これはバイデン大統領の残りの任期と期
間を合わせており、これでバイデン大統領は任期中には同問題で頭を悩ます
ことはなくなりますが、2024年の大統領選にも出馬する意向を示してい
ることから、その先は分かりません。

28日に行われたトルコ大統領選の決選投票で、エルドアン氏が再選されま
した。
ロシアのプーチン大統領はエルドアン氏に対して「親愛なる友人よ」と祝辞
を送っています。勝利したエルドアン氏は支援者を前に、「金利を引き下げ
ることで、インフレも下がる」と述べ、相変らず「経済原則」とは真逆の政
策を採る意向を示していました。
エルドアン氏が勝利したことを受け、再び「ドル買いリラ売り」が加速し、
一時は0.7%安の「20.1リラ」を付け、過去最安値近辺まで売られま
した。
リラは対円でも先週末には6円近辺まで売られ、最安値圏までリラ安が進ん
でいました。トルコでは一時の猛烈なインフレは収まってきたものの、直近
4月の消費者物価指数は年率で「43.68%」と依然として高水準です。
2月に起きた大地震の影響もあり失業率は「10%」です。また財政も、貿
易収支も赤字が続き、トルコ経済は浮上のきっかけさえつかめない状態が続
いています。エルドアン氏のこれからの経済立て直しも、これまで通り困難
が待ち受けています。

本日のドル円は139円50銭~141円程度を予想します。


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