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ユーロ下げ止まらず、円全面高。 

先週もこの欄で書きましたが、米中関係が悪化しています。

これまでにも伏線はありましたが、米国の台湾への

武器売却が直接引き金を引きました。

その報復として、中国で営業を行っている

ボーイングやローキードなどが営業活動ができないリスクが取りざたされています。

今回、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマが17日にワシントンを訪れ、

オバマ大統領と会談することになっています。

中国政府は両者が会えば、米中関係が損なわれると警告しています。

この「脅し」に屈する米国ではないと思いますが、それだけに今後の米中関係のさらなる

悪化が懸念されます。



ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 1月の失業率は9.7%、同非農業部門雇用者数はー2万人
    と発表され、直後に円は99円89銭まで売られた。

  • 市場は強弱混じった指標に、その反応もまちまち。
    NYダウが一時、前日比160ドルを超す下げを見せたことから
    円もじりじり値を上げ88円台前半で取引を終える。
    ダウは引け際に買い戻されプラス圏で引け。   

  • ユーロドルは財政問題の拡大懸念から続落。EUがギリシャと
    スペインの財政赤字対策を打ち出す可能性があるとの観測に
    買い戻される場面があったものの続かず。    

  • 米債券相場は続伸し、長期金利は続落。

  • リスク資産回避の動きは止まらず、金は価格は大幅続落し、
    原油も下落し71ドル台に。

  • カナダ開かれていた「G7]では「金融機関の破綻コストは
    金融機関に負担させる」ということで合意。為替への影響はなかった。





    ドル/円 88.82 ~ 89.89

    ユーロ/円 120.70 ~ 123.31

    NYダウ +10.05 → 10、012.23ドル

    GOLD -10.20 →  1、052.80ドル

    WTI -1.95 →  71.19ドル

    米10年国債 -0.030  → 3.570%



本日の注目点

  • 日   1月景気ウオッチャー調査        
            

   
注目されていた米「雇用統計」では、失業率は改善したものの、非農業部門雇用者数は
悪化。

事前予想では失業率は横ばい、雇用者数は改善と観られていただけに、市場の反応は
やや複雑でした。

ただ、昨年11月と12月の雇用数が下方修正されていたこともあり、米雇用市場の
回復には「時間がかる」との見方が優勢となり、ドル円では88円台前半での越週となりました。


この日の動きは、値幅こそ1円あったものの雇用統計をめぐる判断は難しく、前日大きく
下げたNY株式市場をにらむ展開でした。

また連日安値を記録しているユーロの動きも注目されましたが、全体では依然として
「リスク資産」回避の動きが継続されていたようです。

ユーロの下げが止まりません。

この日も対ドルで1.35台後半、対円でも120円台まで売られ、約1年ぶりの水準まで
ユーロ安が進んでいます。

ギリシャの財政赤字は対GDP比13%付近まで悪化しており、EUの欧州委員会では
早急に3%程度まで縮小するよう要請しています。

市場はこの実現性に疑問を持っており、さらに財政問題がスペイン、ポルトガルにまで
拡大する状況の中、ECBあるいはEUによる何らかの救済策がまたれるところです。

トリシェ・ECB総裁は「ユーロ圏の経済は強固であり、域内の財政赤字は日本や米国
よりも小幅。」とのコメントを残していますが、やや苦し紛れの域を出ません。



テクニカルでもユーロドルは週足の200日移動平均線を割り込んできており、1.3570
辺りを再び割り込むと下値のメドさえつかない状況になりそうです。

ドル円が再び90円台に戻すか、あるいは87円に向かうのかはユーロの動きが決め手の
一つになりそうです。

NYダウもかろうじて1万ドルの大台を維持していますが、この水準の割り込むかどうかも
重要です。

1万ドルを大きく割り込む状況になると、一段とリスク回避の動きが加速し、ユーロなどの
主要通貨は売られ、円買いを誘発することになるからです。

そうなると「円高」を嫌気して日経平均も売られ1万円の大台割れも現実的になりそうです。

世界的に信用収縮が高まり、2008円9月の「リーマンショック」後に近い状況に
もなりかねません。

事実、先週末のシカゴ・オプション取引所の恐怖指数(VIX指数)は、危険水域とされる
30に近い29まで急上昇しました。

ドル円もじりじりと上値を切り下げてきています。

その動きは「週足」を観ると歴然としており、昨年4月の101円台、8月の98円台、
そして今年1月の93円台と、上値が確実に切り下がってきています。

中長期のトレンドは依然として下落傾向であることを示唆しています。

ポイントとしては上記、ユーロとNY株式市場の行方であり、その結果ドル円が87円を
割り込むかどうかに注目しています。
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