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ユーロ圏GDPでユーロ反発するも限定的。 



今月も間もなく中旬になろうとしています。
為替は5月に入った途端、がぜん動き始めました。
欧州発の危機が、米国に伝わり、極東の日本にも
あっという間に伝播しました。
グローバルな時代だからこそ世界の金融市場に
時差はありません。
為替だけではなく株式市場でも、対岸の火事は気がつけば
火元より大火事に・・・。
ブラックマンデーの時より繰り返されてきたことです。
世界のどこかにお金が余っている以上、あるいは、投資家や
投機家がいる以上これからも繰り返されることでしょう。
ホットマネーは、高すぎるものを売りに、
安すぎるものを買いに、瞬時に移動します。


ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 米貿易収支やユーロ圏GDPなどが市場予想を上回ったことから
    ドルは堅調。対円、対ユーロなどで上昇。
  • NY株式市場が堅調だったこともドル買いに繋がり、対円では
    93円29銭までドル高が進み、ほぼ高値圏での引け。
  • ユーロドルはアジア市場で1.26台割れ目前まで下落したものの、
    ドイツ及び、ユーロ圏の第1四半期GDPがともにプラスだったことを
    受け、欧州時間では1.27台前半まで買われたが続かず。
  • EUは加盟国の予算を事前に評価する制度の導入を発表。
    ECによる各国への関与が深まることから今後反発も予想される。
  • ポルトガル10年物国債の入札は好調で、懸念されていた
    ソブリンリスクはやや後退。
  • エストニアは2011年1月よりユーロ圏に加盟することが
    正式に承認される。
  • NYダウは大幅高。ハイテク株がリードし全面高に。
    市場では、米ファンダメンタルズに再び注目が移ってきたとの声も。
  • 金が大幅続伸し、2日連続で史上最高値を更新。一方、
    原油価格は在庫が予想以上に膨らんでいたことから続落。
  • 米債券は株高を受け反落、長期金利は小幅上昇。
  • 3月貿易収支 → 404億ドルの赤字(市場予想よりよかったものの2ヵ月連続で赤字幅拡大)       
       

    本日の注目点

    • 日   4月景気ウオッチャー調査 
    • 豪   4月雇用統計       
    • 米   週間失業保険申請件数     
               


    NY株式市場が全面高だったことでドルが上昇しました。
    しかし、対円ではやはり、93円半ばの壁は抜けていません。
    ユーロドルが1.26割れ目前で留まっていることと無関係では
    無いようにも思えますが、ドル高傾向の中、市場はやや落ち着
    きを取り戻したというところでしょうか。

    ユーロについては買い材料があったにもかかわらず、上昇は限
    定的でした。ドイツ、及びユーロ圏の第1四半期GDPはともに0.
    2%のプラスで、事前予想を上回っていました。
    またバルト3国の一つエストニアのユーロ圏加盟が正式に決まっ
    ています。
    さらに、懸念されている南欧諸国のソブリンリスクでは、ポルトガル
    の10年物国債の入札は極めて好調でした。応札倍率は1.8倍と
    、当初発行予定さてれていた上限の10億ユーロの資金調達が行
    われています。これらはいずれもユーロを買い戻すにはある程度
    貢献しましたが、それでもユーロの反発力は鈍く、結局、昨日一日
    の安値圏で取り引きが終了しています。

    先週木曜日の急落時には1.25台前半まで売り込まれましたが、現
    在の水準も安値からわずか100ポイント強のレベルでの値動きです。
    市場は、依然として「ユーロは下落する」と観ているようです。
    尻に火がついたユーロ圏首脳は矢継ぎ早に対策を講じてきました。

    特に、IMFとの7500億ユーロの支援策はギリシャ一国を救済するに
    は十分な額です。焦点は今回のソブリンリスクがギリシャから他の国
    に飛び火することです。
    ギリシャは財政再建に向けて国民に非常に厳しい条件を与え、それ
    に対して国民は強く反発しストライキを繰り返している状況です。
    個人的には、ギリシャがこのまま2014年までに約束通りの財政再建を
    達成できるとは思えません。

    歳出は削減できても、歳入は予定通り増えないからです。
    付加価値税(消費税)は既に2段階引き上げが決められています。
    加えて、経済成長率はマイナスです。今後さらに消費が落ち込むこと
    が容易に予想されます。いずれ財政赤字削減が計画どり行かず、資金
    支援が中止される可能性があるのでは、と予想しています。

    ユーロドルは今年1月初めから下旬にかけて、1.40ー1.45でもみ合
    っていました。
    これを第一段階とすれば、その後2月にかけて1.35-1.40に下落し、
    3月から4月には1.32-1.36の第三段階でのもみ合いでした。
    そして5月に入ると一気に1.30を割り込み1.25-1.28での展開にな
    っています。現在は第四段階でのもみ合いですが、ユーロを取り巻く状
    況を考えれば、第五段階である1.20-1.25への水準訂正もそれほど
    遠い時期ではないように思えます。
    その際にはECBが市場に介入し、ユーロ防衛に動く可能性もあるでしょう。
    投機筋はそのタイミングまではユーロショートを崩さないと観ています。
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