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ユーロ買い戻されるも上値の重い展開。 

ニューヨーク大学のルービニ教授がまた為替相場に言及しています。
ブルームバーグによると、イタリアでインタヴューに答えて、
「ユーロ相場の秩序だった下落が、通貨統合の崩壊を回避する
唯一の方法だ」と語っています。
またユーロの見通しに関しても、「対ドルでパリティー(1.0)か、
それ以下」まで向こう1年で下落すると予想しています。
最近は予想が外れる同教授ですが、今回の大胆な「ご託宣」は
どうでしょうか・・・。


ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ユーロドルは昨日のアジア市場で一時1.1877まで下落。
    NY市場でももう一段の下げを見込んでいたものの、欧州市場で
    買い戻しが入り1.19台後半までユーロ高に。
  • ドイツが向こう4年間で800億ユーロ(約8.8兆円)の
    歳出削減を行うとの報道にユーロは買い戻された。
  • アジア市場で一時91円割れもあった円も同様に売られ、92円台
    を示現。クロス円も大きく買い戻された。
  • NYではユーロ圏の不透明さが払拭されず、前日注目されたハンガリーの
    財政赤字もGDP比7%を超すとの見方もあり、ユーロは再び下落し、
    1.19台前半に。
  • NY株式市場がこの日も100ドルを超す大幅安で引けたことで
    リスク回避の動きが優勢に。
  • 金は大幅に続伸し、1240ドル台と史上最高値に並ぶ。原油は小幅
    続落。
  • 債券相場が続伸し長期金利は1年1ヵ月ぶりとなる3.15%まで
    低下。
  • 4月独製造業受注 → +2.8%(事前は予想はマイナス)



    本日の注目点

    • 日   4月貿易収支
    • 日   4月景気動向指数 
    • 日   5月景気ウオッチャー調査
    • 欧   4月独貿易収支   
    • 欧   4月独鉱工業生産 
    • 米 デュークFRB理事講演    

            


    対ドルで1.20を割り込んだユーロは昨日のアジア市場で一時1.18台まで
    売られました。欧州ではドイツの製造業受注が予想を大幅に上回ったことか
    ら買い戻しが入ったものの、上値は限定的でした。
    1.20台へも届かず、1.19台後半で頭を押さえられ、NYでは再び下落し
    ています。
    このパターンは今回のユーロ下落時に何度か見られた現象です。
    悪材料に大きく下落し、一旦下落が止まり買い戻しが入っても最大200ポイ
    ント前後が限界で、再び下落幅を拡大させています。
    結局、戻りはショートの買い戻しに留まっているということです。従って、買い
    戻しが終わると再び大きく売り込まれます。
    昨日のユーロの戻りも1.20台に乗せなかったことが象徴的で、これまでの
    パターンが変わっていないことを示しています。

    市場はユーロの悪材料には素早く反応します。
    ユーロ圏最大の経済大国のドイツは今後4年間で800億ユーロ(約8.8兆
    円)の緊縮財政を目指すと発表しました。
    ユーロ圏各国に模範を示すという意味合いもありますが、今後の経済成長
    率に影響を与えないはずはありません。
    秋以降の経済指標にその影響が徐々に表れてくるものと思われますが、再
    びユーロ売りの材料と捉えられるものと思われます。

    ユーロ下落に隠れがちですが、豪ドルの下落も際立っています。
    対円での下落率を見ると、ユーロを上回り最大となっています。
    背景は2つあろうかと思います。
    1つは、これまで投機筋も含め市場参加者の買い持ち額が膨らんでいたこ
    と。特に対米ドルでは昨年から一貫して買い持ち額が増えており、5月から
    は急激に減少に転じています。その結果、持ち高から観た調整はほぼ解消
    されつつあります。
    2つめは、リスク回避の流れが商品相場にも波及し、資源価格が大幅に下
    げていることです。

    今のところ、中国の成長に急ブレイキはかかっていませんが、今後この点が
    大きなリスクになりそうです。
    豪ドル円は高値88円から既に18%以上も下落しています。
    下値のメドは「週足」の雲の下限である70円台前半と観ています。

    円は昨日も書きましたが、方向感のはっきりしない展開の中、やや円高方向
    に振れやすい展開になってはいますが、積極的に買える状況ではありません。
    90円30前後が下値のメドであることと、上値は92円台後半で「三角保ち合
    い」を形成しつつあります。
    三角形が収束するまで、しばらくはこのレンジ内での取引が続く可能性が高
    いと思われます。
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