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円、菅氏再選で82円台に突入。 


ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場





  • 円は連日の高値を更新。民主党代表選で菅氏が再選したことから

    直後にドルが売られ円高が進み、NY市場では82円92銭と

    83円割れを示現。

  • ドルは円以外の通貨に対しも大幅に下落。特にユーロ、スイスフランに

    対しては大幅に売られ、ユーロは約1か月ぶりの1.3台に。

    スイスフランは0.9958と、1.00(パリティー)に近い水準まで

    ドル安に。

  • ゴールドマンのエコノミストが、FRBは11月にも追加金融緩和に踏み切る

    との見方を発表したこともドル安に繋がった。

  • 8月の小売売上高が市場予想を上回り2ヵ月連続の増加を示したものの

    前月が下方修正されたことで相殺され影響はなかった。

  • ドル安が進んだことから金価格は大幅続伸し市場最高値を更新。

    原油は小幅反落。

  • 株式市場はまちまち。ダウは小幅安でナスダックは小幅高。

  • 債券相場は、FRBが年内に国債購入プログラムを実施するとの

    見通しから続伸し、長期金利は下落。

  • 8月小売売上高 → +0.4%                      



    本日の注目イベント

           



    • 英   8月失業率  

    • 欧   8月消費者物価指数(確報)

    • 米   9月NY連銀製造業景況感指数

    • 米   8月鉱工業生産   



    ドル円はついに83円割れまで下落しています。

    昨日の午後、民主党代表選で菅氏の再選が決まった瞬間、為替市場

    ではドル売り円買いが始まり、83円07銭までドルは売られました。日本

    の債券市場でも、ほぼ同時に国債が買い戻され価格は上昇(金利は下

    落)し、市場は「何も変わらない」との見方で反応しました。



    その後円はNY市場で82円台に突入し、連日の高値更新を記録してい

    ます。小沢氏が敗れたことで市場介入の可能性が後退したことから、「ド

    ル売りを仕掛け安くなった」との声も海外から聞えてきます。

    そして、「日本は市場介入ができない」との極端な見方も、ヘッジファンド

    の責任者のコメントとして早朝のテレビでは流れていました。

    実際に、代表選のさなかの講演でも菅氏は「協調介入」は難しいとの認

    識を示していました。

    そうなると、仮に日銀が介入に踏み切るとすれば「東京市場の時間内」と

    いうことになります。

    今日の東京でも、日経平均が売られ株安が進めば、円は再び82円台に

    突入する可能性が高いと観られます。

    NY市場での円の高値である82円92銭を割り込むとさらに円高が加速す

    ることを考えると、ことあたりで「実弾介入」を行わないと、海外市場だけで

    はなく、国内の市場参加者も「日本は介入できない」

    のではないかとの見方を強めてきます。



    市場は菅氏が再選されたことで、市場介入に対する警戒感を緩めており

    、やや楽観的になりすぎている部分もあります。

    野田財務大臣も「断固とした措置をとる」とのコメントを繰り返していますが

    、市場は反応を見せなくなっています。82円台に突入した現状では政府

    の「本気度」が試されています。

    少なくとも82円台から下値では何らかの行動を起こさないと、80円を割り

    込み、史上最高値更新も視野に入ってくることが考えられるからです。

    個人的には小沢氏が敗れ菅氏が再選された現在の状況でも「市場介入」

    の可能性はかなり高まったきたと観ています。



    先週からの円高は明らかに「ドル安」です。

    豪ドルやスイスフラン高はまだ理解できるとしても、財政問題であえぐユー

    ロまで1.30台に乗せてきました。

    ドルはほぼ主要通貨に対して売られています。

    さらにドル安から金価格も再び史上最高値を更新してきました。

    米国の望む理想的なドル安に近付いてきたという見方もできます。

    また、FRBが年内に景気浮揚のために追加金融緩和を実施するとの観

    測が急速に高まってきました。このため一時反発を見せていた米長期金

    利は再び下落基調を強めています。

    米金利の低下がドル安に繋がることから、金利面からも円が買われるとい

    う「負の連鎖」が断ち切れません。



    NY市場に続き東京でも82円台に突入し、定着するのか?

    あるいは円高阻止に向けた強い姿勢を見せ何らかの行動を起こしドルが

    反発するのか?いよいよ正念場に入ってきました。

    ドル安の流れを変えることは難しいとは思いますが、「本気度」が試され

    ている今、政府日銀としても何もしないわけには行かないはずです。

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