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ドル全面安から円再び83円台に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 米経済指標の悪化を受けドル全面安の展開に。
  • 円は9月15日の市場要介入以降2週間振りに84円台を
    割り込み、一時83円68銭まで円買いが進む。
  • ユーロ、豪ドルなどが対ドルで大幅に上昇。円もこの動きに
    引っ張られた格好に。米長期金利が大幅に下落したことも
    ドル売り円買いを後押し。
  • ユーロドルは1.36目前と約半年ぶりの水準に。
    豪ドルも2008年7月以来の水準まで上昇。
    FRBによる追加緩和の可能性が高まったことを材料にドル売りが加速。
  • 株式市場は朝方軟調に推移していたが、長期金利の低下を受け
    上昇。ダウは46ドル高。
  • 債券は5年債入札が好調だったことから続伸。
    長期金利は約1ヵ月振りに2.4%台まで下落。
  • 金相場は続伸。ドル安から代替通貨としても買いを集め、
    引け値で初の1300ドル台乗せ。原油は小反落。
  • 7月ケース・シラー住宅価格指数 → +3.18%(前年同月比)
  • 9月消費者信頼感指数  →  48.5(2月以来の水準)
  • 9月リッチモンド連銀製造業指数 → -0.1%



本日の注目イベント

  • 日   日銀短観


ドル円は9月15日に政府日銀による大規模介入で85円台に持ち上げられて以来の

84円割れを見せています。

約2週間の間、上値が重いものの84円台を維持し、

市場は介入警戒感から積極的なドル売りには

慎重な姿勢を保っていましたが、84円台を割り込み、さらに海外市場では「ドル買い介入」も

観測されなかったことから、再びドル売りに傾きそうな気配です。

昨日もこの欄で書きましたが、米経済指標の悪化をきっかけに

ユーロ、豪ドル、スイスなどが対ドルで大幅に買われ、ドル安が加速。

その流れに引っ張られる形で円買いも進んだ格好です。



米経済指標では特にカンファレンスボードが発表した9月の消費者信頼感指数は48.5と、

前月の53.2から大幅に低下していました。

この数字は今年2月以来の低い数字です。

項目別でも「現在職を得るのが困難」との回答は46.1%と、先月から上昇しており、

今後6ヵ月の期待指数は65.4と、こちらも2月以来の低水準でした。

これらの内容を受け、11月のFOMCでは追加緩和が確実との見方が広がり、

市場ではドル売り、債券買い、金利低下による株価上昇という形で反応しました。



本日の注目は言うまでもなく、政府日銀の介入があるかどうかです。

83円台の後半での水準からすれば、当然介入を実施してもおかしくはありません。

しかし、もしこの水準で介入を行わなかったら

「日銀は82円台まで介入はしないのでは」との印象を市場に与え、

ドル売りが加速することも考えられます。

6年半ぶりの市場介入は円が82円台に突入した際に実施されました。

今回も政府日銀の「本気度」が試される重要な局面です。



一方、日銀の金融政策決定会合も来週に控えており、

何らかの量的緩和を実施してくる可能性も意識されます。

介入警戒感と追加緩和を念頭に置きながらもドルがじりじり売られる展開が予想されます。

引き続きユーロ、豪ドルなどが対ドルでどのような動きをするかにも注意したいところです。



先週末に発表されたシカゴ通貨先物の建て玉が興味深い変化を見せています。

ドル円では5万枚以上あった「円買い」のポジションが約2万3千枚と

半分以下に減っていました。

このポジションは9月21日時点のもので、

大規模介入実施を契機に投機筋がどのような対応をしたのか注目していましたが、

やはりドルの買い戻しをかなりの規模で行ったことが確認されました。

しかし、同時にまだ半分近くの

「円買い」ポジションを残していることになり興味深いところです。

他の通貨では、豪ドルの買い持ち額が再び急増しています。

また、ユーロについては今年に入って初めて

「ドル売りユーロ買い」のポジションに転換しました。

つまり、市場の流れとほぼ合致したポジションメイクを行っており、「ドル全面安」を予想し

主要通貨の買い持ち額を増やしている姿が浮かんできます。



本日の展開ですが、下値はNY市場の円の高値近辺である83円60-70銭がサポート

されるかどうか。

上値は重い展開が予想されますが、84円台乗せがあったとしても84円50超えは、

介入以外では難しそうに思われます。

再び日銀の姿が市場で観られるのかどうか・・・。






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