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円、再び直近高値更新。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ADP雇用者数の減少を受け、ドル安が加速。
  • 円は一時82円75銭と、9月15日の介入直前の水準を
    上回り、直近の円最高値を更新。
  • ユーロも連日の上昇で1.39半ばまで上昇、FRBによる
    追加緩和が確実視されドル全面安が加速。
  • 米株式市場はまちまち。ダウは小幅に上昇したものの、
    ナスダックは下落。
  • 追加金融緩和の期待がさらに高まったことから、債券は大幅に上昇。
    長期金利は今年1月以来の2.3%台後半に下落し、ドル売りを加速。
  • 金は連日の最高値更新、原油価格も83ドル台に。ドル離れした
    資金は商品市場にも流れているいるとの指摘も。
  • ガイトナー財務長官は講演で、新興国の通貨安競争に懸念を表明。
  • 9月ADP雇用者数 → -3.9万人(市場予想は2万人ほどの増加)


本日の注目イベント


  • 豪   9月雇用統計
  • 日   8月景気動向指数
  • 欧   ECB理事会
  • 英   BOE理事会
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   8月消費者信用残高
  • 加   8月住宅建設許可




注目のADP雇用者数は市場の増加予想から大幅に乖離し、3.9万人の減少でした。

明日発表の9月の雇用統計でも悪化しているのでは、との見方もにわかに増加しています。

ADP雇用者数と労働省発表の雇用統計での非農業部門雇用数は必ずしも一致はせず、

時には正反対の結果になることもあり、

このまま明日の数字が悪化しているとは決めつけられません。

しかし、昨日の同指標発表を受け、

来月のFOMCでは大幅な追加緩和は必至との見方がさらに

高まり、ドルは全面安の展開になっています。

ユーロや豪ドルなどの主要通貨だけでではなく、

ドル安の影響を受け、米長期金利は急低下。

さらに金や原油などの商品相場も軒並み高騰しています。

やや行き過ぎの感もありますが、米国自身がこのドル安に何ら懸念を示さないことが、

さらにこの流れを加速しているとも言えます。



ガイトナー財務長官は、昨日ブルッキング研究所で講演を行い、

新興国の通貨安競争に警鐘をならしました。

「市場の流れに抵抗しようとする国が増えている」と、

中国を暗に批判しているとも受け取れる発言を行っています。

日本の為替介入についてはコメントを避けた模様で、

この辺りは日米の事務レベルでの話合いができているとも判断できそうです。

しかし、ドル全面安の中、自国の通貨安には触れずに他国の政策に警鐘をならすのは、

さすがに米国一流のやり方で、妙に感心させられるのは私一人でないと思います。

円はユーロなどの主要通貨に比べ、対ドルでの上昇スピードは遅く、

その結果クルス円では「円安」傾向になっています。

これは介入警戒感が根強く、円を買うにも、

この水準からはやや腰を引きながら恐る恐る買い進めている状況かと思います。

仮に介入が実施されれば、1円~2円程度の損害を被ることから、

なかなか本腰を入れて買い向かうわけには行きません。

しかし、それでも円のじり高が続き、

昨日のNY市場ではついに介入直前の水準を上回る円高を記録しています。

前日にも82円台後半まで円が買われる場面がありましたが、

それでもNYの引け値では83円台に戻して取引を終えています。

今回は引け値でも82円台だったことで、

今日の東京時間では政府日銀よる市場介入の可能性が高まっています。



政府日銀は9月15日の大規模介入以来目立った介入は行っていません。

先日発表になった財務省の「外国為替平衡操作の実施状況」によると、

2千ー3千億円程度の「覆面介入」が行われた可能性はありますが、

堂々とドル買い円売りを行う介入は83円台では観ることが無かったわけです。

さすがに82円台ではどこかのタイミングで介入に踏み切ると予想はしていますが、

今週末にG7を控えていることや、円の上昇スピードが緩やかなこと、

あるいは金融緩和による影響から株式市場は堅調に推移しているなど、

介入しにくい状況ではあります。

しかし、ユーロ、豪ドルなどに比べスピードが鈍い分、

これらの通貨に「天井観」がでてくると、円買いが加速することも考えられます。

通常、介入には「相場の急激な変化に対応する」という大義名分が必要ですが、

円は一旦上昇スピードが加速すると止まりにくい特徴があります。

また、82円台後半の水準で介入に踏み切らないと

「この水準を容認した」とも受けとめられかねないことから、

本日の日銀の動きは非常に注目されます。







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