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ドル引き続き堅調。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドルの底堅い動きが続き、円は81円台半ばから後半での展開。
    米経済指標の好転と長期金利の上昇がドルを支える。
  • ドルは円以外の主要通貨に対しも堅調だった。来週のFOMC
    を控え、ドル買い戻しの流れが優勢に。
  • ユーロはポルトガルとギリシャのCDSが上昇したことで
    リスク回避の動きから売られ、豪ドルは7-9月期のCPIが
    市場予想を下回ったことから下落。いずれもドル買い戻しに繋がる。
  • WSJは一面トップで、米国債購入の規模が小規模にとどまる
    可能性が高く、追加緩和が実施されても市場予想ほどの内容には
    ならないと報道。
  • このため、米株式市場は金利先安観が後退し、ダウは43ドル下落。
  • 長期金利は一段高となり、9月20日以来の2.7%台乗せ。
  • ドル高から金は大幅安、原油価格も下落。 
  • 9月耐久財受注 → 3.3%(市場予想を上回る)
  • 9月新築住宅販売件数 → 6.6%(市場予想を上回る)



本日の注目イベント


  • 日   日銀金融政策決定会合 
  • 独   10月失業率
  • 欧   10月ユーロ圏消費者頼感(確報)
  • 米   週間失業保険申請件数





前日に続き、昨日もドルは主要通貨に対して堅調に推移しています。

ネット上にもにわかに、

「ドルは底を打ったのか?」といった見出しも躍るようになっています。

円は昨日の東京市場でも、実需筋のドル売りが予想されたなか堅調でした。

朝方は81円台前半から半ばでの動きでしたが、

後場に入ると日経平均がプラスからマイナスに転じる

場面でも反応せず、むしろドルが買われる展開となり、

欧州時間にかけては一時81円99銭までドル高が進みました。

その後も、NY時間では81円半ばを割り込まずに推移しています。



ウォール・ストリート・ジャーナル紙(WSJ)は一面トップで、

来週開催されるFOMCでは

FRBによる米国債の購入額が小規模に収まる可能性が高いと報じました。

この報道を受けて、追加緩和期待が急速に後退。

為替市場ではドル買い戻しが優勢になり、

債券市場では将来のインフレ期待から債券が売られ、長期金利は大幅高に。

株式市場では金利先高観から株価が下落し、

さらにドルが買い戻されたことから金価格は大幅安となりました。

ある意味、非常に分かりやすい動きと言えます。

これまでのドル先安観を背景に買われていたものが全て巻き戻され、

売られたという流れでした。



では、ドル円は80円41銭で底を打ったのでしょうか・・・?

残念ながらそうとは言い切れません。

正解は数ヵ月後でなければ分かりませんが、

足元のドル反発は「単なる調整」にすぎないと観ています。

主要通貨では対ドルの上値が重くなっていることは事実です。

円の80円台半ば、ユーロの1,40台半ばから1.41台半ば、

そして豪ドルのパリティーである1.0台がそれぞれ遠くなりつつありますが、

こと円に関してはまだ大幅な下落は観られません。

円のドルに対する下落幅が少ない分、クロス円ではやや円高傾向が強まっています。

9月15日の政府・日銀の市場介入でドル円は85円94銭まで上昇し、

その後、上記80円41銭まで下落したわけですが、

フィボナッチ・リトリ-スメントでは下落幅の38.2%にあたる、

82円の半ばを超えるまでは調整の域を抜けきれません。

さらに言えば「日足のローソク足」では、今年のドルの最高値である

94円99銭を起点とするとトレンドラインを一度も上抜けしておらず、

現在その値位置は83円10銭前後にあることから、

ドル反転にはこの水準を明確に抜け切ることが必要です。



また、経済指標の好転も散見されますが、今週出揃った住宅関連の指標を観ても、

中古、新築ともに改善はしていますが、

絶対量の不足は否めず、住宅価格の上昇率も鈍化傾向です。

住宅市場改善に不可欠な「雇用」に至っては、

失業率、雇用者数の増加は巡航速度に程遠い状況です。

テクニカル、ファンダメンタルズの両面からも

ドルの本格的な反発にはまだ時間がかかると言えるでしょう。



それにしても次回のFOMCに関しては事前の予想が猫の目のように変わります。

当初、追加緩和の規模は小規模との観測だったものが、

先週は一部では2兆ドルの可能もあるとの予測を行ったことからドル売りが加速し、

今回また「小規模のようだ」との観測記事でドルが買い戻されています。

背景は、昨日も述べましたが

FRB内でも意見が分かれており「流動的」だということだと思います。

その意味では明日の米3QGDPも重要な要素になりうるかと思われます。











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