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ユーロ大幅下落。対円で108円台に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 円はアジア、欧州の流れを受け83円台後半で取引が始まり
    欧州財政不安を背景にしたクロス円の売りや、米長期金利の下落など
    から円買いが加速、一時83円42銭までドル安円高が進む。
    この日の円は主要通貨全てに対して上昇した。
  • ユーロが節目である1.30台を割り込み、依然としてユーロ売りの
    勢いが止まらない。スペイン、イタリアなどの国債が売られ、ドイツ国債との
    利回り格差が拡大していることが材料に。
  • 対ドルで、円が買われユーロが売られたことからユーロ円は
    2ヵ月半ぶりに108円台前半まで下落。
  • 債券は欧州債から、比較的安全とされる米国債へ乗り換える動きもあり
    続伸。長期金利は下落。
  • 株式市場はハイテク株などを中心に利益確定の売りが優勢。オバマ大統領が
    減税措置の延長を示唆したことで、引けにかけてはやや戻したものの続落。
    ダウは46ドル安で3日続落。。
  • 金はドル円でドルが売られこともあり大幅高。原油価格は大幅下落し
    前日の上昇分が帳消しに。
  • 9月S&Pケース・シラー住宅価格指数 → +0.59%
  • 11月シカゴ購買部協会景況指数 → 62.5
  • 11月消費者信頼感指数 → 54.1



本日の注目イベント


  • 豪   7-9月期GDP
  • 中   11月製造業PMI
  • 米   11月ADP雇用者数
  • 米   11月ISM製造業景況指数
  • 米   地区連銀報告(ベージュブック)
  • 米   イエレン・FRB副議長講演(NY)
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演(ダラス)





昨日の昼すぎ、中国の利上げの可能性に関する報道をきっかけに円は対ドルだけではなく

豪ドルなどに対しても買われ、全面高の展開になりました。

この流れは海外市場でも加速し、ドル円は83円42銭まで買い進まれ、

11月のドル高円安の流れの中では久々の円高でした。

前日のNY市場での円安値(84円41銭)からほぼ1円の値幅で円が買われ、

クロス円ではさらに円が強含み「円高、ドル高」の様相でした。

11月初めの円最高値から徐々に円安が始まり、昨日の84円台半ばまでで、

約4円幅の円安でした。

昨日1日で約1円、円が上昇したことになりますが相変わらず

円高方向への反応はスピードが速く、

しかも主要通貨全てに対して買われるという円の特徴がよく出た1日だったと思います。



しかし、これでドル反発の局面が終わったかどうかはまだ判断できません。

欧州財政問題、朝鮮半島の緊張、さらには中国の利上げの可能性など、

不確定要素が多すぎます。

また、NY株式市場が軟調で米債券が買われ、

その結果長期金利の下落に繋がっていますが、

それでも10年債利回りは現在2.8%台です。

NY株式市場がこのまま下落基調に入るかどうかも不透明です。

昨日の消費者信頼感指数などの米経済指標も市場予想を上回っています。

さらに、先月からのドル高傾向の流れは「昨年の相場展開」に酷似しています。

昨年は12月にドル買い戻しがさらに進み、

今年1月の第2週あたりまではドル高が続いていました。

いずれにしても今週末の米雇用統計も含め、

いましばらく外部環境の変化を注意深く観る必要がありそうです。



ユーロの下落が止まりません。

もともとユーロは、一度方向が決まるとかなりの値幅を持って

同方向に動く傾向がありますが、それにしても動きが急で値幅が大きいことには驚きます。

結局、先月11月だけでも1.4281のユーロ高値から

昨日の1.2969まで1300ポイント以上も動いたことになり、

値幅としては円の3倍以上になります。



ユーロの今年の最安値は5月のギリシャ危機の際に記録した1.1877でした。

そこを底値とすると、上昇幅は2404ポイントにもなり、

昨日1.3の大台を割り込んだことで半値戻しは達成し、

次のターゲットは61.8%にあたる1.2795前後ということになります。

欧州財政問題はアイルランドへの850億ユーロ(約9兆4千億円)の支援で

一旦収まりそうにも見えましたが、

財政懸念はポルトガル、スペインなどにも波及するという見方が根強く、

その場合の影響の大きさからユーロ売りが止まらない状況です。

昨日は、イタリアやベルギーの国債も売られ、

安全とされるドイツ国債との利回りは急拡大しています。

また、格付け会社のS&P(スタンダード・アンド・プアーズ)は

ポルトガルの格付けを「ネガティブ」としたことを発表し、

現在「A-」(Aマイナス)の同国長期債の格付けが下がる可能性を示唆しています。



前日EUの欧州委員会が財政再建のため、

ユーロ圏諸国では歳出の抑制を進めていることから2011年の

GDPを下方修正しています。

ユーロ安からドイツなどの輸出が伸びる可能性はありますが、

今後欧州の景気鈍化は避けられない状況です。

そうなると、現在1%の政策金利の引き下げの可能性すら出て来そうです。

明日のトリシェECB総裁のコメントにますます注目が集まりそうです。



昨日の動きを観ると、市場は米経済指標の結果よりも欧州財政問題に、

より注目しているように思えます。

足元ではソブリンリスクが高まり、リスク回避の動きがさらに加速しそうな気配です。

ユーロドルでは上記1.28台割れ、

ユーロ円では8月に記録した105円台が意識される展開かと思われますが、

突っ込みすぎには注意したいところです。

いよいよ12月が始まりました。
















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