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ユーロ続伸、対円で111円近辺に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 引き続きユーロの買い戻しが活発で、円はユーロ円の
    買いに引っ張られる形で83円を下回る水準に。
  • 欧州時間帯に82円台半ばまで円高ドル安が進む場面も
    見られたが、NY市場では米経済指標が強弱まちまちだった
    ことから値動きも限定的。
  • ユーロは前日の南欧諸国の国債入札が無難に終わったことから
    買い直しが優勢に。朝方の欧州時間帯には1.34台半ばまで上昇。
    その後は1.33台半ばから後半での取引となり高値圏で引け。
  • 豪ドルは中国が再び預金準備率を引き上げたことで急落。
    0.99台後半から0.98台半ばまで一気に売られる。
    対円でも81円台半ばまで下落し、不安定な展開が続く。
  • 格付け会社フィッチはギリシャの長期債格付けを「BB+]に
    引き下げ「ジャンク債」に。
  • 米株式市場はJPモルガン・チェースの決算が好調だったことを
    好感し続伸。ダウは55ドル高。S&P500も大幅に続伸し、週間で
    1.7%高となり、約3年ぶりの記録。
  • 債券相場は、先週実施された30年債入札の影響や株高から
    売られ、長期金利は小幅に上昇。
  • 金は大幅下落し、1360ドル台に。中国が預金準備を引き上げた
    ことで、商品市場への資金流入が減少するのではとの懸念が背景。
    原油は小幅高と堅調。
  • 12月消費者物価指数(CPI) → +0.5%(市場予想は+0.4%)
  • 12月小売売上高 → +0.6%(市場予想は+0.8%)
  • 12月鉱工業生産 → +0.8%(市場予想は+0.5%)
  • 12月設備稼働率 → 76.0 (市場予想は75.6)
  • 1月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) → 72.7(市場予想は75.5)



本日の注目イベント


  • 日   日銀支店長会議
  • 欧   ユーロ圏財務相会合(ブリュッセル)
  • 欧   ファンロンパイ・EU大統領講演(ワルシャワ)
  • 米   NY市場休場(キング牧師生誕記念日)
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演





先週10日の月曜日には1.28台後半まで下落したユーロドルが急反発。

週末には1.34台半ばまで買い戻され、この結果、

ユーロドルは週間で約550ポイント以上上昇したことになります。

確かに、ユーロを買い戻す材料が次々に出てきましたが、

それでも「欧州財政問題は簡単には解決しない」との

固定観念に支配されていたことは否めず、

短期間でのここまでの反発は予想を超えていました。



中国に続き日本政府もEU発行の債券に1000億円規模の購入を検討する、

とのニュースには意外感があり、中国への対抗意識を表したものと思われます。

しかし、それはそれとしてもユーロ買いには結びついています。

その後注目されていたポルトガル、スペイン、イタリアの国債入札は成功裡に終わり、

ユーロ圏の財政懸念がひとまず後退しました。

さらに、これまで為替問題には「無口」だったドイツ・メルケル首相は

「ユーロ安阻止に向けあらゆる措置を考える」との発言をし、

さらにトリシェ・ECB総裁はインフレ抑制のために必要ならば

利上げも辞さない姿勢を示すなど

ユーロ買い戻し材料一色となり、急激なユーロ買い戻しを誘った1週間でした。



ユーロは対ドルだけではなく、円に対しても大幅に上昇しました。

ドル円ストレートでは、レンジを抜けきれず緩慢な動きを続けていることもあり、

ユーロ円がドル円にも影響を与えた格好になっています。

値幅としては週初の106円台から111円近辺までと、5円に迫るものでした。



問題は今後もユーロ危機は払拭されユーロ高に繋がるかどうかです。

テクニカルではユーロドルもユーロ円も共に、

100日移動平均線(日足)と一目均衡表の「雲の下限」で頭を抑えられて

おり、急上昇したとはいえテクニカル的にはしっかりと機能していると言えます。

ユーロが明確に上昇傾向に入ったとするには、

対ドルで1.36台半ば、対円で112円後半を完璧に上抜けすることが必要であることは、

このチャートから読み取れます。

ユーロを大幅に「買い戻した」、あるいは「買い直した」とは言え、

市場参加者の間でもこのままユーロが上昇し続けると観る人は少ないように思えます。

欧州財政問題については、

4月以降に来るスペインなどの国債の大量償還を無事乗り切るまでは

完全に払拭されません。



日経ヴェリタス今週号でも「南欧財政なお警戒水準」と題して

「ポルトガルの10年債利回りが7%を超え定着するようなら、

支援が現実味を帯びてくる」との記事を掲載しています。

その根拠として、ギリシャもアイルランドも10年債利回りが「7%」を超えてから

支援要請に追い込まれたと紹介しています。

ポルトガルの先週末の同国債利回りは6.632%で引けています

欧州財政問題が解決していないことを表すかのように、

今朝のオセアニア市場では、既にユーロドルが60ポイント程の値動きを見せ、

NY市場の引け値から上下両方向に動くなど神経質な展開を示しています。



今週も米国では、大手金融機関などの決算発表と住宅関連指標が発表されますが、

中国関連も注目されそうです。

明日の18日には胡錦濤主席が訪米します。

オバマ大統領は引き続き人民元の大幅な切り上げを要求すると観られますが、

中国側は「為替相場では米中間の貿易問題は解決しない」

と切り返す見通しで、緩やかながら上昇している人民元問題が焦点になりそうです。

さらに今週は中国の経済指標の発表も相次ぎます。

20日には、昨年10-12月期GDPや12月の消費者物価指数が発表され、

今後の中国の再利上げの時期を読む上では極めて重要な経済指標となります。



1月も後半に入り、さすがのドル円もその方向性を見せる動きになることも考えられます。

82-84円のレンジを抜け切った方に追随することが必要だと思いますが、

ユーロドルの動きも依然としてカギを握っています。

ユーロがもう一段上昇し、ドル安ユーロ高に振れれば、

ドル円も82円台を割り込んでくる可能性もあるからです。

これまでの経験則から、取引レンジを抜け切った場合には、

その方向にかなりの値幅を見せる傾向があります。

動かないドル円ですが、そろそろエネルギーも溜まってきているようです。












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