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米雇用統計を受け、ドル円82円台に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 注目の米1月雇用統計では、非農業部門雇用者数が
    予想より大幅に減少していた一方、失業率は大幅に改善。
    市場の反応に迷いはあったものの、失業率の良さが
    注目された格好に。
  • 円は発表直後、81円前半まで売られたものの、
    米長期金利上昇などを背景にドルがじり高となり、
    一時82円台半ばまで上昇。
    その後、売りに押され82円15銭前後で引ける。
  • ユーロドルも雇用統計発表直後は買われたものの、ドル高が
    優勢となり下落、1.35台半ばでの取引に。
  • カナダの雇用統計では雇用者数が大幅に伸び、カナダドルが
    対ドルで急伸。
  • 株式市場は4日続伸。失業率の大幅改善を好感し、ダウは29
    ドル高。
  • 株高から債券相場は続落し、長期金利は昨年5月以来の3.66%
    台に上昇。雇用が改善するとの見通しが強まったことが背景。
  • 金は反落。原油価格も大幅に続落。
  • 1月非農業部門雇用者数 → 3万6千人増(予想は14万人増)
  • 1月失業率 → 9.0%(予想は9.5%)



本日の注目イベント


  • 豪   12月豪小売売上高
  • 日   12月景気動向指数
  • 欧   2月ユーロ圏投資家信頼感指数
  • 米   12月消費者信用残高





先月発表の雇用統計と同様に、1月の雇用統計の内容には、

どのように対応すべきか市場は迷いました。

雇用者数の「予想外の減少」と、失業率の「予想外の改善」とのギャップに対して、

市場は発表直後はドル売りで反応しましたが、

結局、全体としては「雇用の改善は進んでいる」との認識から、

株式市場は上昇、債券市場は続落し長期金利が上昇したことでドルの上昇に繋がりました。

また、金や原油価格の下落からリスク選好が後退したことも

ドル買いに繋がったと観られます。



予想外の非農業部門雇用数の減少については、モルガンスタンレーのエコノミストは、

「悪天候が少なくとも15万人分の雇用削減に繋がった」との試算をしています。

この試算が正しいことになると、1月の雇用者数は18万6千人ということになり、

失業率の低下とともに、雇用が大幅な改善を見せたことになります。

NYタイムズ紙はこの見方に対しては「楽観的過ぎる」とのコメントを掲載していますが、

全体としては米経済指標の改善傾向が示すように、

雇用も緩やかですが着実に改善してるとの見方でいいのでは、と思います。

12月の非農業部門雇用者数も10万3千人から12万1千人に上方修正されています。

失業率については2009年4月以来の水準でした。

FRBが目標とする7%にはまだ大きな開きがあるものの、

最悪だった2009年10月の10.2%からは、1.2%の改善を見せています。

専門家の見方も概ねは「労働市場は明らかに改善している」(ブルームバーグ)

との見方が多かったようです。

今回の雇用者数の予想外の減少が雪の影響だったとすれば、

3月、4月の同指数がどのような数字を示すのか今から楽しみです。

そしてこの労働市場の傾向が為替市場にもじわじわと、

いずれ効いてきそうに思いますが、この点についてはまだ予断を許しません。



前週末の雇用統計を受けてドル円は一時82円47銭まで上昇しました。

この辺りが丁度、相場観でもテクニカルでも目先の上値に近いことから、

ここからの下押しはある程度想定内とも言えます。

一目均衡表(日足)の雲の下限に抑えられた格好になっています。

しかしその雲もこの先行きは、厚みが減り「上に抜けやすい状況」になっています。

まだ、重要な「遅行スパン」がローソク足を上抜けするには時間がかかりそうなことから、

すぐにドル円が上昇するイメージはありません。

「好転」が起こるには82円台後半までドル高が進む必要があるため、

先月から続いているドル先安観を払拭するにはさらなるドル買い材料の出現が待たれます。

希望は、短期の1時間足では今回のドル上昇により、

82円のところに「200日移動平均線」がきており、

サポートされる可能性があることです。

先週は輸出筋の予約の取り遅れも指摘されていました。

82円台半ばから上のレートではドル売り意欲も強いものと思われます。

一方で80円割れのリスクもやや遠のいた観もあります。

しばらく、81-83円のもみ合いが続くと観られます。



豪ドル円が約2ヵ月ぶりに83円台半ばまで上昇しました。

先月の大洪水以来、利上げ観測が後退しGDPに与える影響が懸念されて来ましたが、

先週末のRBA(豪準備銀行)が公表した「金融政策第四半期報告」で、

2011年の成長率見通しを4.25%に上方修正したことをきっかけに

豪ドルは対ドル、対円でも上昇速度を速めました。

同報告では、

クイーンズランド州の洪水の影響で2010-11年のGDPを0.5%押し下げる、

としたうえで、

2011年の消費者物価指数(CPI)の伸び率を、

従来の2.75%から3.0%に見通しを引き上げています。

この結果、再び利上げ観測が高まり豪ドル買いに拍車をかけました。

豪ドル円がこの先84円台に乗せ、85円を目指すのかどうかは、

対ドルで1.01台後半から1.02に乗せるかどうかにかかっていると言えます。

米経済指標の改善が続き、ドル高になるとすれば、

結構至難の業ではないか、と観ています。











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