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トリシェ総裁の会見を受け、ユーロ急騰。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • トリシェECB総裁が理事会後の記者会見で来月の利上げの可能性を
    示唆したことから、ユーロは対ドルで約150ポイント急騰した。
  • 市場は前週よりも悪化と予想していた週間失業保険申請件数の好結果により
    ドル買いを誘い、対円では82円半ばまで急騰。ユーロ円の上昇も背景に。
  • 円はユーロとドルの上昇から主要通貨に対して全面安の展開に。
  • 株式市場ではダウが190ドル超の大幅続伸。週間失業保険申請件数が好感され
    さらに非製造業景況指数も改善されたことで一時200ドルを超える場面あった。
  • 債券市場は米経済指標の好結果から売り優勢の展開に。長期金利は上昇。
  • 金はドルの上昇を受け、反落。原油は売りも出るものの中東問題を背景に小幅に反落。
  • 2月ISM非製造業景況指数 → 59.7
    (市場予想は59.3万件、5年7カ月ぶりの高水準)
  • 週間失業保険申請件数 → 36.8万件
    (市場予想は39.5万件、2年半ぶりの低水準)



本日の注目イベント


  • 欧   ビニ・スマギECB理事講演(パリ)
  • 欧   トリシェECB総裁講演(パリ)
  • 欧   EU14カ国臨時首脳会議(ヘルシンキ)
  • 米   2月雇用統計
  • 米   イエレンFRB副議長講演(パリ)





トリシェECB総裁の発言がサプライズとなり、ユーロが急騰しました。

トリシェ総裁はインフレに対して

「非常に警戒すべき」「『金利は適正』の発言を声明から除外」と発言したうえ、

「『警戒』とは来月金利が上昇する可能性を意味する」と

具体的な利上げのタイミングを示唆しています。

しかし、「一連の利上げが始まる、という認識は持っていない」とも発言していますので

4月に利上げしても継続性は無いと考えられます。

やはり、これはインフレ懸念が原油高、食糧高の商品高騰が原因であり、

景気が回復しきっていないに関わらず、

消費者物価指数が3ヶ月連続でECB(欧州中央銀行)の目標値の2%を超えてしまった為に

金利を上げざるをえなくなったと読みとれます。

ただし、出口戦略としての利上げではないことを否定しています。

ECBは世界各国の中央銀行の中でもインフレファイターと呼ばれています。

インフレファイターとはインフレを嫌気しており、

物価安定が金融政策の最優先事項という考えをもっております。

今回の利上げの示唆は出口戦略ではなかったものの、

日米欧では1番早い利上げとなりそうです。



米経済指標の好結果にドル高、株高、債券安とリスク選好の流れとなりました。

ちょうどトリシェ総裁の記者会見と週間失業保険申請件数の発表が同時刻だったため、

市場ではユーロ買い、ドル買いが起き、一方、円は全面安の展開です。

週間失業保険申請件数は前週よりも悪化と予想されていたものが、

予想上回る改善を示しました。

さらには、その後に発表されたISM非製造業景況指数もう予想を超える結果に、

市場はリスク選好の流れを加速させています。

ADP雇用者数に続き、雇用の改善が確認され、本日の雇用統計に期待が高まりますが、

先月、先々月と非農業部門雇用者数は市場予想を裏切ってきていますので、

安易に期待はできないと市場は見ています。



本日は米雇用統計がメインとなりそうですが、

トリシェ総裁を始めとするECB理事の講演がいくつかあり、

イエレンFRB副議長の講演も予定されております。

さらに臨時でEU14カ国首脳会議もありますので、中東情勢にもまだまだ注意が必要です。



中東問題においては、各地にデモが飛び火しております。

中東、北アフリカを中心とし、中国や北朝鮮にもデモが広がり、

今週にはアルメニアで1万人超のデモが起こり、

隣国のアゼルバイジャンなど旧ソ連諸国にも拡大しています。

投機マネーによる物価上昇が貧困層の生活を圧迫し、情勢が悪くなることで、

さらに投機マネーが商品相場に流れ込む負のスパイラルが起きている状況下です。

米金融緩和(QE2)による金余り、中国の為替操縦、

問題はいくつも複雑に絡み合っているようですので、

解決には時間がかかるということは否めません。



中国も物価上昇に頭を抱えており、

利上げや規制で乗り切ってきていましたが、とうとう人民元高を容認し始めました。

人民元の基準値も過去最高値を付けてきています。

それだけ事態は深刻だということが分かります。

その中国も明日から全国人民代表大会が開幕されます。

6日にはジャスミン革命としてデモの呼びかけもあり、

中東情勢も踏まえ今週末は何があってもおかしくはないと考えます。

本日の終値と来週の始値が乖離してしまうリスクが高まっているので

ポジションを持ち越す場合、油断は出来ません。



ドル円相場は雇用統計の結果で83円台に乗せるかどうか、

下値は81円半ばを割るかどうかで、

81円半ばを割ってくると80円台も視野に入り、

ストップロスを巻き込んだドルの下落(円の上昇)が予想できます。

ユーロドルにいたっては心理的節目である1.4に乗せるかどうかがポイントです。

テクニカルを見ますと「日足」までは上値に抵抗するものが無く、

「週足」の200日移動平均線が最後の壁として、上昇を止めています。

これを完全に抜けるかどうかが注目です。



良い週末を・・・。









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