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ユーロドル2カ月ぶりに1.40割れ。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は欧州時間から下げ足を速め、一時81円32銭まで下落。
    世界的な株価の下落を受けリスク回避の動きから円買いが優勢に。
    NY市場では一転してドルが底堅い動きとなり82円台を挟む水準まで
    反発。
  • ユーロドルが約2ヵ月ぶりに1.40台割れまで下落。スペインの与党
    労働党が地方選挙で大敗したことや、イタリアの格付け見通しが引き下げられた
    ことが材料となり、これで直近高値から約1000ポイントの下落。
    NYではやや買い戻しが入り1.40台半ばで戻して引ける。
  • 豪ドルも急落。中国の製造業活動を示す指標が10ヵ月ぶりに
    低水準になったことが背景。
  • 株式市場は大幅に続落。欧州の債務問題がくすぶり、中国の経済活動に
    やや陰りがでてきたことで、キャタピラー株が大幅下落。ダウは130ドル安
    と1万2300ドル台まで下落。
  • 債券相場は続伸。株安とリスク回避の動きから買われ、長期金利は下落。
  • 金は続伸し1515ドル台に。原油価格は反落。世界的な株価の下落から
    景気減速に伴い消費量が減るとの懸念が強まった。



本日の注目イベント


  • 独   1-3月期独GDP(確報値)
  • 独   5月独IFO景況指数
  • 米   4月新築住宅販売件数
  • 米   5月リッチモンド連銀製造業指数
  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
  • 米   ホーニング・カンザスシティー連銀総裁講演
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
  • 米   デューク・FRB理事講演





ドル円は比較的値幅も出て、欧州市場にかけては81円台前半まで円買いが進んだものの、

NY市場では円売りが優勢となり、結局「行って往い」(いってこい)の展開となりました。

世界的に株価が軟調に推移し、株式市場から債券市場に資金シフトが起こりつつあるなか、

為替市場ではドル高傾向が優勢な状況になっています。



やはり昨日のメインはユーロの動きでした。

市場はユーロにとってのマイナス材料には敏感に反応します。

昨日は格付け会社S&P(スタンダード・アンド・プアーズ)が

イタリアの格付け見通しを「スティブル」から引き下げたことに加え、

ユーロ圏の景気を示す指標が悪化しており、さらにスペインでは与党労働党が

地方選で敗退したことが重なりユーロが全面安の展開になりました。

ユーロは追加利上げ観測を背景に対ドルで1.4940まで買われたのが5月4日でした。

それからわずか3週間で1.3968まで売られ、

高値から約1000ポイント(約6.5%)の下落を記録しています。

金利先高観は残るものの、追加利上げの実施時期は読めない状況から

「ユーロの買い材料」がはく離し、

一方で欧州の財政危機問題が再度注目され始めたことが最大の理由かと思われます。



ユーロドルの下落はテクニカルで見ても非常に重要な水準にさしかかっています。

「週足」の200日移動平均線が1.4001にあり、昨日はこの水準を抜けていましたが、

「週足」であることから現在はこの平均線に絡んでいるところです。

来週もしこの水準を下回って始まると、

「週足」を下抜けしたことになり長期的な下落を示すことになるからです。

昨日は欧州時間に1.3968まで売られ反発しましたが、

この水準はちょうど「日足」の雲の下限に当り跳ね返されたものと見られます。

その意味ではテクニカルに沿った動きをしているとも言えそうです。

ちなみに昨日の安値を抜けた場合、

次のタ-ゲットは1.3852(日足の120日移動)ということになります。



ドル円は81-82円のレンジ入りした可能性が徐々に高まってきました。

昨日も欧州市場で「避難通貨」として買われ、81円32銭を付ける場面もありましたが、

NY市場では円売りが進み82円台まで「ドル高円安」に推移しています。

NY市場では株式市場が大幅に下落し、債券が買われました。

これまでならば、米長期金利の下落からドル円では

「ドル安円高」に振れることが一般的でしたが、

昨日は長期金利との相関関係が崩れています。

「ダウが130ドル安の割にはドル円がしっかりしている」、

そんな印象を持たれた方も多かったのではないでしょうか。



問題はこの水準からしっかり82円台に乗せ、

さらに82円30銭近辺を抜け、82円台定着が図れるかどうかです。

ユーロが売られ、豪ドルも売られ、市場では「ドル高」がジリジリを進んでいることから、

円も売られ易い地合いかと思われますが、ユーロ円の売りが加速するようだと、

ドル円では円買いが出てくる可能性もあり、

いわゆる「ドル高、円高」の展開も考えられなくはありません。

特にこのところは、円とドルが他の主要通貨に対して同じ動きをする傾向があります。

80円割れが徐々に遠のきつつある中、

まだドル円が上昇に向かうかどうかは確認できないというのが現状です。

今週の動きが興味深いところです。



豪ドルもユ-ロ同様売られています。

商品相場の下落が続いていることに加え、

中国の経済活動を示す指標の悪化が発表されたことで一段と売られています。

NY市場では1.04台後半まで下落し、約1ヵ月ぶりの安値を記録しています。

史上最高値である1.10台前半からは500ポイントを超す下げですが、

豪ドルの対ドルレートは過去にも何度も調整を繰り返し上昇を続けてきました。

特徴的なことはその調整は概ね400-600ポイントで、

その後上昇に転じる傾向があることです。

今回の最高値からの下落も500ポイントを超えてきていることから

「反発」の期待ももてるかもしれません。

ユーロの下落が止まるという前提に立てば、

1.04台から下値では買い場を探すスタンスでもいいと思われますが、

ユーロがさらに売り込まれるか、

資源価格の急落時には撤退することも忘れてはなりません。





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