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ドル円2週間ぶりに80円70銭まで下落。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 4月の個人消費支出などの指標が市場予想を下回ったことから、
    米景気の減速懸念にドルは主要通貨に対して下落。
  • ドル円は81円を挟む展開だったものの、上記指標発表後下落し、
    約2週間ぶりに80円70銭まで売られる。
  • 市場では全体的にドル安が進んだことでユーロもやや買い戻され
    1.43台まで上昇。
  • 米財務省は中国の通貨政策について、柔軟化のペースは不十分
    だとしながらも、同国を為替操作国とは認定せず。
  • 株式市場は3日続伸。商品関連銘柄や銀行株などが値上がりし、
    ダウは38ドル高。
  • 債券相場は小幅に反落。長期金利は上昇したものの依然低水準。
  • 金価格は大幅に続伸し1530ドル台に。原油は小幅に上昇したものの
    100ドル台でのもみ合いが続く。
  • 4月個人所得 → +0.4%
  • 4月個人消費 → +0.4%
  • 4月PCEコア・デフレーター → +0.2%
  • 4月中古住宅成約指数 → -11.6%
  • 5月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値) → 74.3




本日の注目イベント


  • 英   ロンドン市場休場(バンク・ホリデー)

    米   NY市場休場(メモリアルデー)



先週後半からドル円は再び上値の重い展開となり、「ドル安円高」傾向が

やや強まってきました。82円台前半が「壁」になり何度か試しても抜けきれ

ない一方、81円半ばも抜けきれない展開が続いていましたが、

米景気減速を示す経済指標が相次いだことから、株価が軟調となり、安全

資産の債券が買われたことで長期金利が低下。

これがさらに、「日米金利差縮小」を材料にドル売りにつながっている状況

です。特に米債券相場は今年の最高値水準(長期金利は最低水準)まで

買われ、これを見る限り「リスク回避」の流れが続いてはいますが、

金、原油などの商品相場が値を戻してきていることから、商品市況の先行

きにも目配りが必要な状況です。

先週末のように、銅価格が急騰するような展開が続けば米長期金利の、こ

の水準からの大幅低下は考えにくいということにもなります。



米経済指標の悪化が続いていることから、一部には「QE3」が話題になる

など、「米金利は当分上がらない」との見方も強まってきました。

確かに先週発表された米経済指標は、耐久財受注、GDP改定値、失業

保険申請件数など、軒並み悪化しており、米景気は再び減速するのでは

といった見方が強まっています。



先週末に発表された4月の個人消費支出も、悪天候とガソリン価格高騰

の影響があったとはいえ、予想を下回っていました。株価の上昇から資産

効果による個人消費の拡大も、早くも息切れしたとの見方も台頭していま

す。

懸念されるのは、今週末に発表される「5月の雇用統計」への影響です。

特に非農業部門雇用者数は順調に増加を続けてきているだけに、雇用

者数増加にブレイキがかかるようだと、為替に最も影響がある指標だけに

ドル売りが加速する可能性もでてきそうです。



テクニカルを見ても「日足」までの短期のチャートのサポートはすべて割

り込んでいます。「日足」の雲の下限も下抜けしており、目先のサポートは

、5月5日の79円56銭から、5月19日82円24銭までの上昇分の

61.8%下落した、80円58銭あたりがマイナーなサポートになりそうです。



一方ギリシャの再建問題がすすんでいないことから下落基調が鮮明なユ

ーロは先週、ユンケル・ユーログループ議長がIMFが追加融資を行わな

い可能性に振れユーロ下落に拍車をかけましたが、これはIMFの融資を

行う際のルールを持ち出したもので、

今後ギリシャの資金繰りに問題があるようだと追加融資が実行されない可

能性を示唆したものです。

一時1.40台を割り込んだユーロドルは先週末には1.43台まで値を戻

しています。

今後、再びギリシャ問題にほころびが出てくるようだと、「ユーロ安ドル高」

に振れる可能性もあり、ドル買い戻しが進むようならドル円の下落もある程

度の水準で下げ止まることも考えられます。



いずれにしても円の先行きは「円の材料」ではなく、ユーロがギリシャ問題

からさらに売られるのか、あるいは週末の雇用統計など、米経済指標の悪

化を手がかりにドル売りが進むのかによって、ドル円の水準も決まってきそう

な展開が予想されます。基本はドルの戻りを売るスタンスと思われますが、

ドル円の下落スピードも緩やかなものになりそうなことから、「突っ込み売り」

には注意したいところです。

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