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ユーロ一旦売られるも反発。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ユーロドルは1.43台からユーロ圏財務相会合の結果
    を睨みながら下落し、1.42台前半まで売られたものの、
    その後再び反発。ギリシャへの第2次支援の道筋ができたことや、
    パパンドレウ首相が金融支援を受け取るために必要な行動は
    すべて取ると発言したことなどが材料に。
  • ドル円は80円割れを試す場面もあったが、先週末のNY市場
    同様に80円台は維持。ユーロ円などクロス円が下落したことで新規の買いを
    誘い、ドル円でドルをサポートした側面も。
  • 株式市場は続伸。ユーロ圏のユンケル議長の発言を受け、ギリシャの
    デフォルト懸念が後退したことが背景。ダウは76ドル高、ナスダックも
    反発。
  • 債券相場は続落。株高とギリシャ問題の好転から価格は下落し長期金利は
    上昇。
  • 金、原油は小幅に上昇。原油は欧州市場では91ドル台まで売られたものの、
    NYでは小幅に反発。
  • ルクセンブルクのフリーデン財務相は、「ギリシャが緊縮財政と資産売却
    のパッケージを議会で成立の条件を満たした場合に限り、次回融資実行と
    第2次支援プログラムの検討が可能になる」と言明。



本日の注目イベント


  • 豪   RBA議事録
  • 独   独6月ZEW景況感調査
  • 欧   ユーロ圏6月ZEW景況感調査
  • 米   5月中古住宅販売件数
  • 米   FOMC(6/22まで)
  • 米   リプスキー・IMF専務理事代行講演
  • 加   カナダ6月小売売上





米国では特に重要な経済指標の発表もなかったことから、

今朝の各新聞、メディアのニュースは「ギリシャ問題一色」です。

2日間にわたって開催されていたユーロ圏財務相会合では

ひとまずギリシャのデフォルトは後退し、通貨ユーロも反発を見せてはいますが、

「問題の先送り」との印象はぬぐいきれません。



昨年決定したギリシャへの第1次金融支援に続き、

第2次支援策を行うことは確認されたものの、

7月分の融資120億ユーロ(約1兆3700億円)の支払いについては

持ち越された格好になっています。

この点について、ルクセンブルクのフリーデン財務相は、

「ギリシャが緊縮財政と資産売却のパッケージを議会で成立の条件を満たした場合に限り、

次回融資実行と第2次支援プログラムの検討が可能になる」と明言しており、

先ずギリシャ国内で支援に向けた体制を作ることが重要であるとの認識を示しております。



パパンドレウ・ギリシャ首相もこの点に関しては理解を示し、

金融支援を確実に受け取るために必要な行動は全て取ると約束をした、

と報道されています。

パパンドレウ首相は本日にも信任投票を控えており、その成り行きが注目されます。

仮に信任されないと、野党は選挙の実施を要求するとみられ、

緊縮財政策の議会成立は難しくなりそうです。

いずれにしても、ギリシャが第5回目の融資を受けるためには、

議会が780億ユーロ(約8兆9千億円)の緊縮財政策を承認する必要があります。



ユーロドルは欧州市場で一時1.42台を割り込んだものの、

NY市場では1.43台前半まで反発しており、前日と同じような動きをしています。

欧州からの情報次第でどちらにも大きく動く可能性があり、

ここはユーロドル、ユーロ円ともに、早めの利益確定が必要な状況かと思います。

アジア市場で買われていても、

海外市場に入ると雰囲気が一変することも十分考えられるからです。



相変わらず値動きの鈍いドル円ですが、

昨日の朝方には5月の日本の貿易収支の赤字幅が市場予想を超えていたことから

円売りドル買いが強まりましたが、それでも80円台半ばには届かず、

再び80円目前までドル売りが優勢の展開でした。

市場では「リスク回避」の流れが主流だということのようですが、

昨日のようにNYダウが反発しても円の下落は限定的でした。

何かドル反転のきっかけを掴みたいところですが、なかなか見つかりません。

本日から米国ではFOMCが開催されます。

2日間の日程のため、FOMC終了後には

バーナンキ・FRB議長の記者会見が予定されています。

景気認識と金融政策についてコメントするものと思われますが、

ドルが反転するきっかけを期待するのは難しいようです。



短期的な動きを表す「1時間足」でのドル円は、

80円35銭に「200日移動平均線」があり、

その上の80円47銭には「120日移動平均線」があり、ともに上値を抑えそうです。

またすでに「一目均衡表の雲」の抵抗を受けており、

短期的にはドルの上値の重さが感じられます。

この流れは80円55銭水準を明確に抜くことで払拭できそうですが、

本日はこのあたりがポイントになろうかと思われます。

また、下値では2日連続で押し戻された

「80円の大台」がキープできるかどうかが重要になります。

もちろん、ユーロ主導のマーケットのため、

ユーロの動きに左右されることは言うまでもありませんが、

予想外にユーロが急伸するようだとドル円も再び80円のテストがあるかもしれません。







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