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米国債格下げに。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 7月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数、失業率がともに
    事前予想を上回ったことから、ドルがやや買い戻されたものの上値が
    重い展開に。ドル円は発表直後に78円台半ばから79円台に乗せる
    場面があったものの、すぐに上値はキャップされ78円台に。
  • ユーロは対ドル、対円で上昇。ECBがイタリアとスペインの
    財政赤字削減への取り組みを歓迎したことが背景。
  • 格付け会社スタンダード・アンド・プアーズは米国債の格付けを
    最上級の「AAA」から「AA+」に引き下げると発表。
  • 株価は乱高下。朝方から売りが先行し一時は前日比240ドルの下げを
    記録した後、このところの急激な下げに買い戻しも入り、ダウは60ドル
    のプラスで引ける。
  • 債券相場は反落。雇用統計がやや持ち直したことから、売り物が優勢となり
    価格は大幅に下落し、利回りは2.5%台を回復。
  • 金価格は小幅に続落し、原油は小幅に反発。
  • 7月非農業部門雇用者数 → +11.7万人
  • 7月失業率 → 9.1%



本日の注目イベント


  • 日   6月貿易収支
  • 日   7月景気ウオッチャー調査





「一難去ってまた一難」というところでしょうか。

格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は米国債の格付けを1ノッチ引き下げ

「AA+」(ダブルA+)にすると発表しました。

債務上限引き上げ問題では議会との交渉がうまく行かず、

結局ギリギリのタイミングで合意に達し最悪の事態は回避できましたが、

そのことも格下げ理由の一つにされ、

ついに米国債に対する格付けが「AAA」(トリプルA)の座から引き下げられました。

ある程度予想されていたこととは言え、タイミング的には予想外とも言えます。

ムーディーズやフィッチなど、大手格付け会社が米国債を「AAA」に据え置くと

発表したばかりで、格付け会社間の足並みも乱れたことになります。

S&Pはさらに格付け見通しを「ネガティブ」にしたことから、

もう一段の格下げの可能性もあります。



世界で最も安全な投資先と見られていた米国債が引き下げられたことで、

金融市場では「債券安、株安、ドル安」のトリプル安が起こる可能性が出てきました。

G7では緊急の財務相、中央銀行総裁会議が今朝電話で行こなわれ、

対策を協議することになっています。



今後予想される事態は、まず為替市場でのドル安です。

先週末の雇用統計では一旦回復の兆しは見せましたが、

これまでに発表された各種経済指標を見る限り米景気の後退は鮮明になってきました。

FRBも6月で終了した「QE2」の効果を見極めていたようですが、

今後早い段階で「QE3」の実施も行われるのではないかとも見方も出てきました。

その意味からも今週行われるFOMCが注目されそうです。



ドル円は先週日銀の介入で一時80円台までドル高に押し上げられましたが、

その後は上値の重さを確認されたとして、再びドルが下落しています。

78円台での攻防が続いていますが、今週も77円台から76円台を伺う場面では

再び介入に踏み切って来る可能性が高いと見ています。

問題はその場合の効果です。

先週木曜日の介入では海外市場でも継続的に「ドル買い円売り」をおこなったことで、

3円程度、水準を押し上げることに成功していますが、

少なくとも2回目の介入では同様な効果は望めないと考えます。

介入水準や介入のタイミングが予想される場合には、

その効果は半減すると見ておいたほうがいいと思います。



また、今朝行われるG7の電話会議では

どのような対策が打ち出されるのか注目が集まります。

金融市場の安定を図るため資金供給を潤沢に行うなどの対策と、

主要国は米国債購入を継続するといった内容が想定されますが、

これ以上の円高を防ぐため「協調介入」を行うといった合意には至らないと思われます。



米国債に関しては格下げされたとは言え、「流動性」や「安全性」は不変です。

そもそも、米国債に匹敵する代替投資先はありません。

問題は米国債の格下げではなく、米国の景気後退です。

FRBが早急に「QE3」を実施し、株価の下落を止めることが重要かと思います。



現在、G7の声明が野田財務大臣より述べられていますが、

「無秩序な動きに対しては協調して対処する」といったコメントが流れています。

多少「協調介入」の可能性を示唆してはいますが、

具体的に発表内容を見てみたいと思います。










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