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ユーロドル約1ヵ月ぶりに1.35台に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 上値の重い展開が続くドル円はアジア時間から海外時間にかけ
    ジリ安な流れが続き、一時76円80銭まで下落。
    先月末の介入後、76円台まで下落したのは初めてとなる。
  • アジア時間から円が買われ、ユーロ、豪ドルが下落する一方、
    金や原油が買われ「リスク回避」の流れが優勢の中、注目のイタリア
    国債の入札は30億ユーロを調達できたものの、落札利回りは6.29%
    と依然高水準。
  • また同国10年債やスペイン国債なども売られたことからユーロドルは
    下落し1.36台を割り込む。ユーロ円も104円台まで下落するなど
    「円高、ドル高」の展開に。
  • 株式市場は反落。イタリア国債の下落などを受け、欧州のソブリン債危機収束が
    難航するとの懸念から銀行株などが下げを主導し、ダウは74ドル安。
  • 債券相場は反発。欧州危機を巡る懸念と株価の下落から価格は上昇し、
    利回りは低下。
  • 金、原油はともに反落。金は1800ドル、原油は100ドルの節目が近い
    ことから利益確定の売りに押された格好に。




本日の注目イベント


  • 豪   RBA議事録
  • 日   日銀金融政策決定会合
  • 独   独7-9月期GDP(速報値)
  • 独   独11月ZEW景況感調査
  • 欧   ユーロ圏7-9月期GDP
  • 欧   ユーロ圏9月貿易収支
  • 欧   ユーロ圏11月ZEW景況感調査
  • 欧   ブラート・ECB理事講演
  • 英   10月消費者物価指数(CPI)
  • 英   10月生産者物価指数(PPI)
  • 米   10月生産者物価指数(CPI)
  • 米   10月小売売上高
  • 米   11月NY連銀製造業景況指数
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演





注目のイタリア5年債の入札は予定の30億ユーロの調達に成功したようですが、

調達コストの上昇は避けることができず、結果に対する評価はまちまちです。

ただ、同国の10年債利回りは再び上昇(価格は下落)に向かったことで、

入札結果についてはネガティブな見方が優勢で、

モッティ新政権に対する期待も不透明の様です。



5年債の落札利回りは、流通利回りより低かったものの

依然高水準であることには変わりはなく、

今後順次償還される国債の借り換えコストの上昇は避けられない見通しです。

また、スペイン国債も大きく下落し、

ユーロ導入以降最高の利回りとなる6.11%まで上昇しています。

流通利回りが危険水域の7%に徐々に近づいてきているほか、

ドイツ国債との利回りもスプレッドも4.32%と拡大し、

イタリア国債暴落のきっかけとなった、

「ドイツ国債との利回りスプレッド4.5%」に近づいてきました。



これら債券市場の動きに合わせるようにユーロドルの下落が続き

海外市場では約1ヵ月ぶりとなる1.35台までユーロ売りが進んでいます。

ユーロ圏では昨日、9月の鉱工業生産が発表され市場の予想を下回る結果となったことで、

債務リスクに加え、一段の景気後退リスクも意識され始めています。

テクニカルでも、これまでの1.36台半ば~1.38台半ばを下抜けした

格好になっており、「日足」でも一目均衡表の「遅行スパン」がローソク足に絡まっており、

さらに30ポイント程下げると「逆転」を達成しそうな気配です。

また「週足」では雲の中におり、この雲の下抜けは1.34前後にあることから、

この水準を下抜けすると下落に拍車がかかりそうです。



市場の関心は既にギリシャからイタリアに移っており、

さらにスペイン、フランスのソブリンリスクを意識し始めています。

欧州金融安定基金(EFSF)の拡充案も1兆ユーロとの計画はありますが、

その具体性は進んでおらず、どのような形で増額するのか未だに決まっていません。

ここは早急にEFSFに拡充案を具体化し、欧州ソブリンリスク懸念を払しょくし、

さらにECBなどが無制限に域内の国債購入をおこなう決意を示すなど、

信用不安の収束に努めない限りユーロの下落がとまらない状況です。

もっともこの点についてはドイツが反対の立場を崩しておらず、

このあたりの足並みの不一致が市場の標的にされ易い状況です。



ドル円は昨日の欧州市場で76円82銭まで下落し、

フィボナッチ・リトレースメントでの高値からの61.8%も抜けてきています。

この下は76.4%に当たる76円34銭あたりが意識されますが、

同時に政府・日銀の介入スタンスが試される展開も予想されます。

昨日の海外市場を観てもドル円の戻りは77円台前半に留まっています。

77台円半ばが重くなる展開が予想されるとのコメントを昨日書きましたが、

一気に75円に向かうことはないとしても、

ジリジリと円買いが進む可能性は十分考えられます。

欧州のソブリンリスクが一向に収まる気配がなく、

米国では追加緩和観測が根強い状況では、

消去法的な「円買い」が継続されるのは避けようのないことかもしれません。



FOMCメンバーの中でも「タカ派」の代表格である、

フィッシャー・ダラス連銀総裁は昨日の講演で、

「われわれが向かっている方向は明るい」と述べ、

米経済は来年にかけて成長に向かっており、

FRBが一段の緩和を実施する必要がある確率が低下しているとの認識を示しています。

また、先週発表されたGDPについても

「時間の経過とともに徐々に良くなっていく」との見方を示しました。

同総裁は個人的な見解としながらも

「一段の緩和を予想しないことにさらに違和感が無くなっている」とも述べています。












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