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米超党派財政削減案は合意できず。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は下値が76円75銭程度と限られたものの、上値も77円台には
    届かず、一進一退。米議会の超党派委員会が財政赤字削減策でほぼ合意できない
    ことが確認されたものの、大幅なドル売りにはつながらず。
  • ユーロドルはジリ安の展開。先週末には1.36台まで反発したものの、週明けの
    アジア市場からは緩やかな下落が続き、NY市場では1.34台前半まで下落。
    フランス国債の利回りが一時3.6%台まで上昇するなど、依然として債券相場を
    睨む展開が続く。
  • 豪ドルが大幅続落。高金利資産の需要が後退し、対ドルでは約1ヵ月半ぶりに
    0.98台前半まで下げる。金など資源価格の下落も豪ドル売りを加速。
  • 株式市場は大幅に反落。欧州債務問題の先行き不透明さに加え、米議会での
    赤字削減策が23日の期限までに合意できない見通しからダウは一時340ドル安
    まで売られ、引けは248ドル安。
  • 債券相場は続伸。欧州債務問題などを背景に2年債入札が好調となり、「質への
    逃避」から価格は上昇し、利回りは低下。
  • 金は大幅に反落し1700ドルの大台を割り込み、約1ヵ月振りの安値に。
    原油価格は3日続落。
  • 10月中古住宅販売件数 → 497万件




本日の注目イベント


  • 欧   ユーロ圏11月消費者信頼感指数
  • 欧   バローゾ・欧州委員長講演
  • 欧   パパデモス・ギリシャ首相、ユンケルユーロ圏議長と会談
  • 欧   ショイブレ・独財務相講演
  • 米   7-9月GDP(改定値)
  • 米   11月リッチモンド連銀製造業指数
  • 米   FOMC議事録(11/1、2日分)
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演





23日期限の超党派委員会での財政赤字削減案は議会で合意できず、

党派争いが2012年の大統領選・議会選挙に持ち込まれるとともに、

1兆2000億ドル(約92兆円)の歳出が自動的に削減される可能性も出てきました。

同委員会のヘンサーリング下院議員は、

「われわれは今日、期限までに超党派の合意が可能でないとの結論に達した」

との声明を発表しました。



合意の期限は23日ですが、その2日前までに合意の正式文書を作成する必要があるため、

実質的には21日が期限との見方がありました。

1兆2000億ドルの削減案に合意できなかったことで、

米予算は一律カットされることになり、

特に国防費の削減が大きな問題となる可能性が高いと見られます。

この夏の債務上限引き上げ問題では、期限ギリギリで合意したこともあり、

一部には「最終的には合意に達するのでは」との楽観論もありましたが

今回は両党の間の溝は埋まらず、

オバマ政権にとっても今後の政策運営がますます厳しいものになりそうです。



市場ではこの問題が合意に達しないとドル売りが加速するのではとの観測もありましたが、

実際には欧州債務問題への懸念の方がより不安視されていたと観られ、

フランス国債の利回り上昇に「ユーロ売り、ドル買い」で反応しています。

フランス国債については、格付け会社ムーディーズが

「利回りが高止まりすれば、格付け見通しに悪影響がでる」と警告したこともあり

ユーロ売りに繋がっています。

ムーディーズは今年10月にもフランス国債の格付け見直しを発表しており、

今後3ヵ月後に見直しがなされるとすれば、

来年1月にはフランスが「AAA」の最高格付けから外れる可能性も出てきました。



欧州債務問題は、通貨ユーロに加盟していないハンガリーにも及んできました。

ハンガリー政府は、昨日EU、IMFに対して金融支援を要請しています。

報道では、すぐに資金調達に困る状態ではなく、

緊急時の資金繰りを確保するとの意味合いのようですが、

欧州債務問題をきっかけに新興国から資金の流出が続き、

欧州だけではなくアジアを含む世界の新興国通貨が売られている状況で、

今後同様な事態が起こる可能性も否定できません。



米国に問題はあるけど、欧州の債務問題は緊急の課題であるとの見方から

ユーロドルは上値の重い展開が続いています。

1.34台~1.36台のレンジで動いていますが、

今のところどちらに大きく抜けるか見極めている状態ですが、

欧州各国の国債が売られ易い地合いであることを考えると、

1.34台を抜ける可能性の方が高いと予想しています。

また、ドル円もユーロが売られると「連れ安」になる動きも考えられますが、

こちらもまず77円台に乗せるのがやっかいです。

先週半ばから「1時間足」のボリンジャーバンドでは、

上限の「2シグマ」が壁となって押し戻されています。

ドル円ももう一段の下落を予想していますが、77円台に乗せ、

77円30銭を上抜けするとドル反発の「初動」と観られることになります。

ここは目配りが必要です。



また、昨日の中古住宅販売件数もそうでしたが、

このところの米経済指標の改善傾向も頭に入れておきたいと思います。

改善したといっても絶対水準は依然低いことに変わりはありませんが、

リーマンショック以来低迷を続けている米住宅販売にも

やや明るい兆しがあることも事実です。



豪ドルの下げが厳しくなっています。

対ドルでは0.98割れ目前まで下落しており、

「週足」でみると、「遅行スパン」は逆転を続けており下落トレンドに変化はありません。

下値のめどは「100日移動平均線」のある0.9751あたりで、

最大0.96までは「雲」や「120日移動平均線」があり、

抵抗する可能性がありますが、この水準を下抜けすると大幅な下落が予想されます。

また、対円でも下落基調は変わらず、

目先は74円25銭辺りのマイナーサポートを意識しますが、

抜けたら10月3日に記録した72円台前半が見えてくる可能性があります。












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