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ドル円3週間ぶりに78円台前半に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 欧州財務相会合では何らかの対策が打ち出されるとの観測強まり
    欧米株式市場が軒並み大幅に反発。そのためリスク回避の流れが後退し、
    円とドルが売られる展開に。
  • ドル円は78円台に乗せ、一時78円24銭まで上昇。約3週間ぶりの
    水準まで円安が進む。
  • ユーロドルも底固い動きから、独経済指標の好転などを材料に1.34目前まで
    上昇。しかし、その後IMFはイタリア紙が報じた同国への資金支援を否定した
    ことからユーロ売りが加速し、100ポイントの下落を見せ安値圏で引ける。
  • 円安が進んだことで、豪ドル円などのクロス円は総じて上昇。豪ドル円は
    約10日ぶりに77円台まで反発。
  • 株式市場は大幅に反発。NYダウは8日ぶりに上昇し全面高の展開に。
    「ブラック・フライデー」での小売売上高が最高だったことや、欧州危機が一旦
    後退するとの観測からダウは291ドル高で引ける。
  • 債券相場は小幅に下落し、10年債利回りはやや上昇。欧州首脳陣による
    取り組みを見極めたいとの雰囲気が優勢に。
  • 金、原油は大幅に続伸。金価格は1700ドル台を回復。
  • 10月新築住宅販件数 → 30.7万件




本日の注目イベント


  • 日   10月失業率
  • 欧   ユーロ圏財務相会合
  • 欧   ファンロンパイ・EU大統領、傳中国外務次官講演
  • 欧   11月ユーロ圏景況感指数
  • 独   10月独小売売上高
  • 米   9月ケース・シラー住宅価格指数
  • 米   11月消費者信頼感指数
  • 米   イエレン・FRB副議長講演
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演





ドル円が底堅い動きを見せています。

昨日の海外市場では、節目の77円80銭を完全に抜け、

78円24銭までドル高がすすみました。

欧米の株価が大幅に反発したことで「リスク回避」の流れが後退、

これまで売りこまれていた株式に資金が流れ

市場全体に「円売り、ドル売り」が起き、

先週までの動きの巻き戻しがでたことが背景のようです。



約3週間ぶりに78円台に乗せたドル円はNY引値でも78円台前後でした。

昨日も書いたように、「日足」では既に雲を上抜けし、

昨日の上昇で「120日移動平均線」も抜けています。

注目されるのはこの先「200日移動平均線」を抜くことができるかどうかに移ります。

現在「200日移動平均線」は79円35銭辺りにあるため、

この水準からさらに1円以上の上昇が必要です。

しかも、この水準は10月31日に政府・日銀が大規模介入を実施し、

ドルを力づくで押し上げた際の高値にも近いことから、そう簡単に抜けるとも思えません。

また、78円から79円にかけては実需のドル売りも出易い水準です。

今後円の先高観が急速に後退し、「ドル高傾向」が確認されるような状況になれば、

輸出企業などはドル売りを急ぐ必要も無くなり、むしろ反対に、

輸入企業が早めにドル買いを実施する「リーズ・アンド・ラッグズ」が

起こることも考えられますが、現時点ではそのような状況ではありません。



一方、ドルの下値も固まってきつつあります。

市場介入以外で、いわば自然な流れとして78円台に乗せたことは

今後の展開にやや期待がもて、円の先高観も後退しつつあります。

今後も欧州での財務相会合、週末の米雇用統計やそれに絡む追加緩和観測など、

波乱要因は残っています。

ここは、ある程度利益が出るものは利益を確定し、

次の展開を見極めることが重要かと思います。

下値のメドは77円60-70銭辺りと見ていますが、

上値は日経平均株価の上昇を材料にどこまでドル買いが進むかに注目です。

特にNY市場でのドル高値である、

78円20-25銭が抜けるかどうかに関心が集まります。



ユーロドルは昨日のアジア市場では「窓開け」を見せながら上昇し、

欧州市場では1.34台迫る水準までユーロ買い戻しが進みました。

しかしIMFは、イタリア紙が伝えた

「IMFがイタリアに6000億ユーロ(約62兆円)の資金支援を検討している」との

報道について「協議は行ってない」と否定したことで、再び下落しています。

ただ、IMFがEUと歩調を合わせ何らかの行動を取る可能性は十分考えらえます。

本日行われるユーロ圏財務相会合に向けて、メルケル首相の報道官は

「ドイツは条約改正について、意欲的なスケジュールで作業をしている。

欧州は永遠に待っていることはできないし、一部から見れば驚きのスピードで

限られた変更を実現することは可能はなずだ。」と語っており、

ショイブレ独財務相も「重要なシグナルを市場に送ることになる」との

コメントを残しています。(ブルームバーグ)



このため、市場ではユーロ危機を封じ込めるための行動を取るとの観測が高まっており、

これが昨日の欧州各国の国債安定化に寄与したようです。

それでも昨日のイタリア国債の入札では、発行額は目標上限の7億5千万ユーロを下回り、

利回りは7.3%でした。

昨日の入札は、2023年9月償還の「インフレ連動債」でしたが、

前回の「インフレ連動債」の入札は2010年3月で、

当時の利回りは2.19%だったことを考えると、調達コストは大幅に上昇しています。

今後財政再建に向けた緊縮予算を進める上で「金利負担」が大幅に増えることは明白です。



イタリアでは今夜も10年債と3年債で

最大80億ユーロ(約8300億円)の入札を控えています。

ユーロ圏財務相会合での具体的な対応策の内容と、

イタリア国債の入札結果を睨みながらユーロが神経質な動きをすることが予想されます。

基本的には戻りを売るスタンスでいいと思いますが、

1.34台半ばから1.35台半ばでは「4時間足」の雲が位置していることから、

大きく値を戻した場合でも、このあたりがショートメイクのゾーンと考えています。












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