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ユーロ反発するも上値は重く。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ユーロドルの下落は一服。スペイン国債の入札で発行額が目標上限を
    上回ったことを受けユーロは反発。ただそれでも反発幅は限定的で1.30台
    半ばでは上値を抑えられ、1.30台前半で取引を終える。
  • ドル円は78円台での定着はならず、海外市場に入るとややドル安円高に。
    しかし、下値も限られ77円台後半で一進一退。
  • 米経済指標が多く発表されたが、概ね回復傾向を示す。特に失業保険申請件数
    は3年ぶりの低位水準で、今後の雇用改善に繋がるかかどうかが注目される。
  • ユーロの下げ止まりから米株式市場にもやや安心感が戻り株価は反発。
    ダウは45ドル高だったものの、ここ3日間の下げ幅の割りには反発力は弱い。
  • 米国債はもみ合いの末やや下落し10年債利回りは小幅に上昇。
  • 金、原油価格の下げが止まらない。金は9ドル下落し約3ヵ月振りの安値に。
    原油価格も93ドル台に。
  • 11月生産者物価指数(PPI)   → +0.3%
  • 11月NY連銀製造業景況指数    → 9.53
  • 週間失業保険申請件数        → 36.6万件
  • 11月鉱工業生産          → -0.2%
  • 11月設備稼働率          → 77.8
  • 12月フィラデルフィア連銀景況指数 → 10.3



本日の注目イベント


  • 欧   ユーロ圏10月貿易収支
  • 欧   ドラギ・ECB総裁、キング・BOE総裁、ビスコ・イタリア中銀総裁、
         レグリング・EFSF最高経営責任者カンファレンスに出席
  • 米   11月消費者物価指数(CPI)
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演





ユーロドルの下落が一服し、1.29台後半から海外市場では1.30台半ばまで

反発しましたが、反発力は弱いと感じざるを得ません。

シカゴ先物市場ではユーロの売り持ち額が高水準であり、「予想通り」ユーロが下落し、

節目の1.30台を割り込んだことから、

「買い戻しが活発化すれば100~150ポイント程度は値を戻す可能性がある」と

読んでいましたが、予想外に(?)その反発力が鈍かったことにやや驚いています。

ユーロが下げ止まったことで欧米の株価も買い戻しが優勢の展開となり、

今日の日経平均株価も同じ様な展開が予想されます。



ユーロドルの戻りが鈍かった理由の一つに、米景経済指標の堅調さが挙げられます。

昨日の米国では多くの経済指標が発表されましたが、鉱工業生産を除けば、

NY連銀製造業景況指数、フィラデルフィア連銀製造業指数、などが改善傾向を見せ、

特に週間失業保険申請件数は36.6万件と「40万件の壁」を大きく下回りました。

この件数は先週から1万9千件減少し、2008年5月以来約3年半ぶりの低水準でした。

申請件数の減少が今後「米雇用統計」への改善に繋がり、

失業率の低下に繋がるかどうかが注目されますが、先月11月の失業率は8.6%と、

今年最も低い水準であったことを考え合わせると、

米失業率の低下傾向の定着にやや期待が持てそうな状況になってきました。



10月以降米経済指標の改善傾向は続いている一方、

欧州ではリセッション入りが鮮明になりつつあります。

世界最大の資産運用会社「ブラック・ロック」は15日に発表したレポートで、

「当社はフランスとドイツを含め、欧州は本格的なリセッションに向かっている

と確信している。リセッションに突入した場合、GDPは1-2%縮小するだろう」と

見方を顧客向けのレターで示しています。(ブルームバーグ)

このように、来年にかけては米国経済の緩やかな回復に対して、

欧州の景気後退が鮮明になってくる構図が予想されます。

加えて、足元では欧州債務危機の嵐は静まらず、今後さらに勢いが増すことも予想されます。

債務危機救済への「特効薬」が見つからない状況に、ラガルド・IMF専務理事は

「欧州債務危機は単一の国家集団では解決できない段階にまで悪化しつつある」との

認識を示す一方、ドラギ・ECB総裁は講演で

「われわれは国債購入プログラムの証券市場プログラム(SMP)を実施しているが、

私が何度も述べているように、SMPは永久的なものでもなければ無限でもない」と、

ECBによる無制限の国債購入については、改めて否定しています。



このような状況下ではやはり、ユーロドルの下落は避けられないものと思われます。

ショートカバーの戻りも1.32台が一杯ではないかと予想していますが、

反対に1.28台を割り込むと1.25程度までの下落は意識する

必要があろうかと思います。

問題は仮にそうなった場合、ドル円への影響はどのように考えるかということです。

市場全体がドル高に進めばドル円でも円安傾向に振れるのが一般的ですが、

ドル円の上値の重さを考えると、そのスピードはかなり緩やかなものになると思われます。

ただ、ユーロ急落で「リスク回避」の流れが加速すると、

ドル高が進む中でも避難通貨として「円が買われる」可能性も否定できません。

その結果「ドル」と「円」が買われ、

ユーロ円などのクロス円は大きく下落することが考えられそうです。



来週からは欧米はそろそろクリスマス休暇に入ります。

ヘッジファンドなども、売り込んでいたユーロを休暇前に買い戻しに出るのではないかと

考えていたのは上述の通りですが、案外ショートをキープする可能性もありそうです。

やや気になるのは商品相場の急落です。

原油やメタルは大幅に売られ、金価格は9月の高値1800ドル台後半から、

引け値ベースでもちょうど300ドル、率にして約16%下げています。

リスク回避から「ひとまずキャッシュにしておこう」という動きですが、

今後はそのキャッシュがどこに向かうかも重要なポイントになります。

ヘッジファンドの2011年下期の運用利回りは概ねマイナスだと伝えられています。

「起死回生」をねらって、

どこかの市場に大量に資金が流れ込む可能性があるかもしれません。



今日は12月の第3金曜日。全国的に「忘年会」のピークだと思われます。

最後くらい「ぱぁーと」やるのもいいですが、終電には間に合うように・・。

よい週末を・・・・。













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