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ECBの資金供給オペもユーロ高に繋がらず。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 欧州時間帯には1.31台半ばを超える水準にまで反発したユーロドルは
    ユーロ圏消費者信頼感の悪化に再び下落、NY市場では1.30台前半まで売られる。
  • 欧州中央銀行(ECB)が3年物資金供給オペを実施。
    予想を上回る4890億ユーロ(約50兆円)の応札があった。
  • ドル円は欧州時間にかけ77円70銭を割り込む場面があったが、ユーロが売られ
    ドルが買われた流れに沿って78円台まで反発。ほぼ高値圏で引ける。
  • 株式市場はオラクルの業績悪化を嫌気して売り先行で始まったものの、
    引けにかけては買い戻しも入り、ダウは小幅高。ナスダックは小幅に反落。
  • 債券相場は小幅に続落。7年債の入札がやや不調で、ECBによる資金供給が
    欧州危機を食い止める一助になるとの観測もあった。
  • 金価格は小幅に下落。一方原油は続伸し98ドル台に。在庫が予想以上に減少して
    いたことが材料に。
  • 11月中古住宅販売件数 → 442万戸(+4.0%)



本日の注目イベント


  • 英   英7-9月期GDP(確定値)
  • 米   7-9月期GDP(確定値)
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   12月ミシガン大学消費者信頼感指数
  • 米   10月住宅価格指数
  • 米   11月景気先行指標





ユーロドルは買い戻しが優勢になったことで値を戻し、

欧州時間には1.31台後半まで上昇したものの1.32台には届かず、

ユーロ圏消費者信頼感指数の悪化が伝わると一気に下落し、

そこから100ポイントを超す下げを見せました。

この時期にしては軽い値動きで、市場参加者が減少していることを物語っているようでした。

結局、ユーロドルはもとの「定位置」に戻った状況で、

「戻りは売りたい」という意識は依然旺盛のようです。

改めて上値の重さを確認した感があります。



同様にユーロ円も一時102円台半ばまで反発しましたが、

そこからは一気に1円ほど値を下げ、

これも101円台で定着してきたようなイメージができつつあります。

ECBによる初めての長期の資金供給では予想以上の応札があり、

その一部の資金が欧州域内の国債購入に動けば

それなりの効果があると観られていますが、不透明感はぬぐえません。

欧州債務危機への懸念は消えず、これがドル買いに繋がり、

ドル円でも上値が重い割には大幅な下落を見せない要因の一つになっています。



昨日、ブルームバーグの主催の講演会に参加してきました。

「欧州債務危機の波及、日本への影響」と題して、

米アメリカン・エンタープライズ公共政策研究所のデスモンド・ラックマン博士の

講演とパネルディスカッションがありました。

氏は2012年第2四半期までには欧州危機は加速し、

ギリシャのハード・デフォルトは避けられないとの見通しを述べています。

それを避けるにIMFではなくECBが大きな転換をしなければならず、

現在のドラギ体制ではその可能性は低いと観ていました。

また、仮にデフォルトが発生した場合その影響は世界中に及び、

リーマンショックよりも大きいとの見方も披露していました。



さらにパネルディスカッションに参加した慶応大学の上山先生は、

欧州危機は「対岸の火事」ではないと強調しており、ギリシャに万が一のことがあれば、

欧州の次は日本だという見方が急速に高まるため、

日本としても早急に財政の立て直しを図るべきだと述べていました。

ドミノ倒しのドミノには「JAPAN」も入っていると述べ、

稼げる時間はせいぜい10年くらいだろうとの意見でした。

ただ、ラックマン博士に比べ、パネルディスカッションに参加した日本人2人は、

日本への影響については楽観的な見方を示していました。

欧州債務問題についてはやはり、

市場が懸念しているように来年1-3月に国債と金融債の大量償還を控えていることから、

ここが乗り越えられるかどうかが最も重要だという点では、

専門家の見方も一致しているようです。



ドル円は完全に休暇モードに入っているようです。

77円台半ばから下値を試す展開ではないものの、

78円台では定着しきれない展開が続いています。

これまでも何度か述べているように、

78円30-50銭を超えることができればやや雰囲気も変わってきそうですが、

これもそれほど簡単では無いようです。

「日足」のチャートでは79円台にしっかり乗せれば、

重要な「200日移動平均線」を上抜けすることができドル上昇に弾みがつくと

考えられますが、年内は無理と観る方が順当なようです。

明日は日本も祝日で休みです。完全なクリスマス休暇に入ります。

そのため明日の「アナリスト・レポート」は休ませていただきますのでご了承ください。



Merry Christmas! よい連休を・・・・。













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