FC2ブログ

ドル円続伸し108円台後半に 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円は続伸。特段材料はなかったものの、金利の上昇に
108円81銭まで買われ、約1カ月ぶりのドル高に。
◆ユーロドルも徐々に上値を切り下げたが、1.12台は
割り込めず前日と同じ展開に。
◆株式市場は続落。パウエル議長の議会証言を控え投資家は
慎重な姿勢を見せる中、売りが優勢となりダウは115ドル安。
◆債券相場は小幅ながら続落。長期金利は2.04%台へと上昇。
◆金は小幅に続落し、原油は続伸。


◆5月消費者信用残高       → 170.9億ドル

本日の注目イベント

◆米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
◆米   ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
◆米   クオールズ・FRB副議長講演
◆加   カナダ6月住宅着工件数
◆加   カナダ5月建設許可件数

昨日の東京タイムでは株価の下落に歩調を合わせ、ドル円もジリ安となり、108円
28銭前後まで売られましたが、その後の海外市場ではドルが上昇に転じ、NY市場
では約1カ月ぶりとなる108円81銭までドル高が進みました。
昨日の海外では特段ドルを買い戻す材料はなかったものの、先週末の雇用統計の影響
を引きずっていることと、米長期金利が若干上昇したことが手掛かりになっていると
思われます。

報道されているように、イランはウラン濃縮度が2015年の核合意で定められた規
定上限を超えたと発表し、さらに濃縮度を20%まで引き上げる可能性もあると警告
しています。核兵器への転用が可能になるウラン濃縮度は90%以上とされているた
め、直ちに核攻撃などのリスクが高まったわけではありませんが、トランプ大統領は
「イランは気をつけた方がよい。良いことでは全くない」と発言し、ペンス副大統領
も、「トランプ大統領の下、米国はイランが核兵器を保有することを決して許すこと
はない」と語っています。(ブルームバーグ)
米国はすでにイランに対する制裁措置を実施していますが、さらに追加の制裁措置が
近く発表されるものと思われます。
先月末には朝鮮半島非武装地帯の板門店で電撃的な米朝首脳会談が持たれ、朝鮮半島
の地政学的リスクが後退したばかりでしたが、「一難去ってまた一難」といった状況
です。

ただそれでも市場はそれほど指し迫った緊張だとは認識していないようで、昨日のN
Y市場では安全資産の債券が売られ、安全通貨の円も売られる展開でした。
原油価格と金は引き続き高水準で推移しており、この部分でイラン情勢の緊張をかい
間見ることはできますが、まだリスクオフを加速させているわけではありません。
明日のパウエル議長による議会証言が控えていることも、動きを鈍くしていると思わ
れますが、市場の関心は、やはり今後の米金融政策の方向性に集まっていると思われ
ます。
議会証言では、今月末のFOMCでの政策変更に関する何らかの言及があると予想さ
れています。良好な雇用統計を受け、「0.5%の利下げ」の目は既になくなったと
思われ、「0.25%の利下げ」で決まりかと思います。
そして市場はさらにFRBの次の動きを模索することに集中し、年内あと何回利下げ
が行われるのかを予測し始めます。
また、トランプ大統領が再三FRBに対して利下げ圧力をかけていることもあり、議
会では「金融政策の独立性」を巡って質問が出る可能性もあります。
「政治的圧力には一切屈しない」といったコメントも予想されますが、そうなると再
びトランプ大統領の反感をかうことにもなります。
仮に、パウエル議長の任期満了前にパウエル氏を解任したら、トルコのエルドアン大
統領と同じ失態を演じたことになり、歴史に名を残すことになります。

ドル円は108円台後半まで上昇したことで、「日足」よりも短いチャートでは全て
「雲抜け」を完了しており、底堅い動きになって来ました。
引き続き、ドルの戻り売りのスタンスが有効かとは思いますが、その水準には慎重さ
が必要になっています。

予想レンジは108円30銭~109円10銭程度を予想します。


良好な雇用統計受けドル円反発 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円は大幅に反発。6月の雇用統計で、雇用者数が予想を大きく
上回る伸びを示したことでドル円は108円64銭まで上昇。
その後はやや下押しされ、108円40―50銭で越週。
◆ドルが買われたことでユーロドルも下落。1.1208まで売られ、
約2週間ぶりのユーロ安水準に。
◆株式市場は揃って反落。これまで金利低下を手掛かりに買われて
いたが、この日は金利が大幅に上昇したことで、売りが先行。
ダウは5日ぶりに43ドル安。
◆債券相場は大幅に反落。長期金利は2.03%台へと急騰。
◆金は大幅安。原油は4日続伸。

◆6月失業率          →  3.7%
◆6月非農業部門雇用者数   →  22.4万人
◆6月平均時給 (前月比)   →  0.2%
◆6月平均時給 (前年比)   →  3.1%
◆6月労働参加率        →  62.9%

本日の注目イベント
◆日  6月景気ウオッチャー調査
◆日   5月貿易収支
◆独   独5月鉱工業生産
◆米   5月消費者信用残高


金曜日のこの欄で、雇用統計が良ければ株が売られ長期金利が上昇し、ドル円が
反発することも予想されると書きましたが、結果は非農業部門雇用者数が予想の
「16万人」に対して、「22.4万人」と、前月から15万人も増え、予想も
大きく上回りました。発表直後から「米労働市場はそれほど悪くはない」との見
方が広がり、市場は上述のように、これまでの動きの巻き戻しが優勢となり、長
期金利は2.03%台まで上昇し、ドル円を108円台半ばまで押し上げました。
ただ、失業率は3.7%と予想より1ポイント悪化し、平均時給の方も予想ほど
伸びていなかったことで、ドル円はその後やや押し戻されて取り引きを終えてい
ます。

今回の雇用統計を受け、前のめりだった市場の利下げ期待はやや修正されたと思
われますが、今月のFOMCでの利下げの可能性にはほとんど影響がないものと
思います。先週末に公表された、半期に一度のFRBによる「金融政策報告書」
では、経済成長ペースが今年4-6月(第2四半期)に鈍化したとし、過去最長
の米景気拡大を維持させるため利下げもあり得るとの姿勢を改めて示しています。
(ブルームバーグ)
報告書では、FOMCが6月の会合で使った「適切に行動する」との文言を繰り
返しており、予防的と見られている利下げは実施されると考えられ、焦点はその
際の利下げの幅、と言ってもいい状況です。

市場の一部には「0.5%」との声も挙がっていますが、今回の雇用統計の結果
を踏まえると「0. 25%」の可能性が高いと予想します。
また株式市場では先週、主要3指数が揃って「史上最高値を更新」するなど、極
めて堅調に推移しており、この点からすれば利下げ幅を拡大する必要性は少ない
と考えられます。最大の懸念材料だった米中通商協議も、首脳会談を経て再開さ
れています。FRBとしても、政策金利は出来るだけ高水準を維持しておきたい
との考えを持っていると思われます。
再び「リーマンショック級」の出来事が発生した場合、金利水準が低過ぎると政
策の効果が限定される恐れがあるからだと見られます。
今回のFOMCでは「0.25%」の予防的な利下げを実施した上で、今後の経
済データを分析していくことが最も考えられる手法かと思います。

ドル円は108円台半ばまで反発しましたが、このレベルはこれまでも何度か試
して抜けなかった水準と概ね同じです。
これも先週末のこの欄で述べましたが、今のところ、先月末辺りからゴールデン
クロスを点灯させている「MACD」に軍配が上がっています。
「MACD」はさらに上昇を拡大させてはいますが、未だに「マイナス圏」にいま
す。直ぐにドル円が109円台に向かう状況ではないことも示唆していると考え
られます。過度の利下げ期待が修正され、ドル円が109円台を回復できるのか。
あるいは、108円台半ばを頂点に再び下落基調に戻って行くのか、重要な局面
かもしれません。

本日の予想レンジは108円~108円80銭程度を予想します。


米市場祝日で動かず 

ひと目で分かる昨晩の動き 

欧州市場

◆ドル円は107円80銭を挟んで小動き。参加者も少なく
値動きは限定的。
◆ユーロドルも値幅は20ポイント以下と小動き。
1.1273から1.1290までと、終始1.12台での
取り引きに。

ドル/円 107.75 ~ 107.84

ユーロ/ドル 1.1273 ~ 1.1290
 
ユーロ/円 121.53 ~ 121.70

NYダウ ------ → 26,966.00ドル

GOLD ------ → 57.34ドル

米10年国債 ------ → 1.950%

本日の注目イベント

◆日  5月景気先行指数
◆中   中国6月サービス製造業PMI
◆独   独5月製造業新規受注
◆米   6月雇用統計
◆加   カナダ6月就業者数
◆加   カナダ6月失業率

米国が「独立記念日」の祝日のため、為替はほとんど動きがありません。
さらに今夜6月の米雇用統計が発表されることも様子見気分を強めており、
今日この後の値動きも21時過ぎまで期待はできません。

世界的に金利低下が進む中、昨日はドイツ国債が買われ、金利が一段と低
下しています。ドイツの10年物国債の利回りはマイナス0.41%まで
低下し、ECBの中銀預金金利であるマイナス0.4%を初めて下回りま
した。
ブルームバーグによると、ドイツ国債の利回り低下を受け、投資家はイタ
リアやギリシャといったよりリスクの高い資産に向かっていると伝えてい
ます。ECBの次期総裁にIMFのクリスティーヌ・ラガルド専務理事が
指名され、同氏が就任すれば利下げや景気刺激策を強化し、利回りはさら
に低下するとの見立てがあるようです。因みにオランダの10年債利回り
もマイナス0.25%まで低下し、フランスもマイナス0.13%台、ス
ウェーデンもマイナス圏に沈んでいます。欧州の安全国であるスイスに至
ってはマイナス0.69%で昨日の取り引きを終えています。
こうなると、下がったとはいえ、まだプラス1.95%台の米10年債は
相対的に投資妙味が高まり、資金が集まる理由も理解できるというもので
す。

米国とイランの緊張が続いている中、昨日イギリスの特殊部隊がイベリア
半島南端にある英領ジブラルタルの沖合で、大型タンカーを拿捕したとい
うニュースがありました。タンカーは欧米の制裁に違反してシリアにイラ
ン産原油を輸送している途中とのことです。これを受けてイランは拿捕が
違法だと抗議をしており、イランを巡る緊張はさらに高まっています。
イランのウラン濃縮度を巡る問題では米国がイランに圧力をかけています
が、トランプ大統領は反発するイランに対して「イランよ、脅迫はやめた
ほうがよい。前例のない痛みのしっぺがえしが待っているぞ」と、軍事行
動を示唆するような警告もしており、イランの今後の出方次第では一触即
発の状況が高まる恐れもあります。

今夜は6月の雇用統計が発表されます。
雇用統計では、非農業部門雇者数の伸びがここ3カ月連続で急激に鈍化し
ています。
これらが、まだ一時的なものなのか、あるいはすでに労働市場に景気後退
の影響が出始めているのか、非常に注目されます。
現在「16万人」と予想されている6月の雇用者数が予想通りか、あるい
は若干でも上回るようなら、利下げ観測の後退につながり、株価が下落し、
金利が上昇し、ドル円は堅調に推移するものと予想します。
もちろんその逆の場合にはドルが売られ、107円割れがあるのかどうか
が焦点になります。「日足」の一目均衡表が示すように、ドル円は依然と
して下落基調が続いており、ドルの戻りを売るスタンスが有効のようです
が、一方で「MACD」ではすでにゴールデンクロスが
点灯しており、微妙な状況になっています。この状況は、今年1月3日の
「フラッシュ・クラッシュ」後の戻り基調の局面とよく似ています。
この局面では、結局「MACD」が勝利を収めたことはご承知の通りです。
予想レンジはややワイドに、107円~108円30銭程度とします。


金利低下を背景に全ての商品が買われる展開 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円は休日を控え参加者が少ない中、小幅に反発
金利は低下したものの、株価が大幅に続伸したことで
107円88銭までドルが買われ、この日の高値圏で引ける。
◆ユーロドルは引き続き方向感がなく、1.13を挟んでの展開。
1.1272まで売られたが、ポジション調整の域を出ず。
◆株式市場は金利低下を材料に大幅に続伸。ダウは179ドル高で
史上最高値を更新。S&P500とナスダックも最高値を更新し、
3指数が揃って高値を記録。
◆債券市場は経済指標の下振れを手掛かりに続伸。長期金利は
1.95%台まで低下。
◆金と原油は揃って上昇。

◆6月ADP雇用者数  → 10.2万人
◆5月貿易収支 →  -555億ドル 
◆新規失業保険申請件数      →  22.1万件
◆5月耐久財受注(改定値)     →  -1.3%
◆6月ISM非製造業景況指数   →   55.1


本日の注目イベント

◆豪   豪5月小売売上高
◆欧   ユーロ圏5月小売売上高
◆米 NY休場(独立記念日)

NY株式市場では株価の上昇が止まりません。ダウは179ドル上昇し、
これで他の指数には遅れたものの「史上最高値」を更新し、2万700
0ドルが視野に入ってきました。先行するS&P500もナスダックも
上昇し、この日は主要3指数が揃って最高値を更新しています。ドル円
は小幅ながら反発し、107円台後半をつけてはいますが、ユーロドル
に代表されるように、為替市場だけが「蚊帳の外」といった印象です。

昨日のNY市場では金も買われ、債券も買われています。
6月のADP雇用者数が予想を下回る10.2万人だったことで、政策
金利引の引き下げが進むといった見方から商品全般が買われている状況
です。このところのパターンは、「経済指標の下振れ→金融緩和策の強
化→金利低下を材料に株や金が上昇」といった動きが定着してきたかの
ようです。昨日は先行指標でもある、ISM製造業景況指数も予想を下
回り2年ぶりの低水準で、特に中小企業の雇用は1年4カ月ぶりの低下
でした。この結果を受けて、ISMは「回答者のコメントには、貿易・
関税問題を理由に一定の不確実性が存在する」との分析結果を発表して
います。

確かにこのところの経済指標は雇用を中心に悪化傾向が顕著で、FRB
による利下げ回数の増加観測を高めることになり、それが株価の上昇に
つながってはいますが、その前に、経済指標の下振れは景気そのものが
悪いということを認識しておくべきではないかと思います。景気の悪化
は、企業業績の悪化につながり、企業業績と株価は切っても切り離すこ
とは出来ません。今の株価の上昇は、典型的な「金融相場」と言えると
思います。ナバロ米国家通商会議(NTC)委員長は、ブルームバーグ
とのインタビューで、「米金融当局が金利を引き下げ、米国・メキシコ
・カナダ協定(USMCA)を議会が承認し、トランプ大統領の成長計
画を推進すれば、ダウ平均株価は3万ドルに到達する」と述べています。

ECBの次期総裁にIMFのラガルド専務理事が指名されました。
ECBの第4代総裁は少なくも、理事会メンバーの中から選ばれると予
想していただけに、この人事はサプライズでした。ECB総裁に女性が
就任するのは初めてですが、フランスからは2人目の総裁で、これでド
イツ出身の総裁誕生がまた先送りになりました。欧州委員会の委員長に
ドイツ出身のフォンデアライエン氏が就任するため、独仏でポストを分
けたとの批評もありますが、ECB総裁の方がはるかに格上で、フラン
スが「漁夫の利を得た」格好です。
「欧州の大国ドイツ」に対する警戒感や、やっかみなどが背景にあるよ
うですが、ラガルド氏はIMFの前はフランスの財務大臣でしたが、セ
ントラル・バンカーとしての経験はありません。
それでもハト派のイメージが強く、これも株価の上昇に一役買ったよう
です。

またトランプ氏が空席のFRB理事にウオーラー、シェルトン両氏を指
名したことも、FRBの利下げを促すと見られています。因みにシェル
トン氏はトランプ氏の非公式アドバイザーを務めておりFRB内ではト
ランプ氏の意向を代弁すると見られ、この人事も株価の上昇につながっ
たようです。
金利低下観測が全ての商品上昇のドライバーになっていると見られます
が、果たしてこの先、市場が予想するようにFRBが年内に2~3回の
利下げを行うのでしょうか?
株価の上昇が続けば、いわゆる「資産効果」から個人消費の拡大につな
がります。
GDPの7割を個人消費が占める米経済にとって、個人消費が伸びれば
他の経済指標にも波及し、景気が再び拡大基調に戻るというシナリオも
考えられます。
そうなると、市場の前のめりの予測も修正局面を迎える場面があるかも
しれません。

ドル円は107-109円のレンジを形成しそうですが、その中でも上
値の重さが意識されます。戻り売りのスタンスはまだ有効だと思われま
す。
本日のドル円は107円30~108円程度予を想します。
米国が祝日のため、大きな動きはないと思われますが、どうでしょう。


ドル円再び108円を割り込む 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は売られ、再び108円台を割り込む。米長期金利が低下し欧州との貿易摩擦を懸念する声が拡大。ドル円は107円77銭まで下落し、107円90銭前後で取り引きを終える。

  • ユーロドルは1.13を挟んでもみ合う。ドルが売られたことで、ユーロを買う動きもあったが、続かず。1.1312までユーロ高が進んだが、この日はユーロ円の売りもユーロの上値を押さえる。

  • 株式市場は続伸。世界的な金利低下を背景に、株式市場への資金流入は継続。ダウは69ドル高。S&P500とナスダックは最高値を更新。

  • 債券相場は続伸し、長期金利は1.97%台へと急低下。

  • 金は大幅に反発。原油価格は利益確定の売りに押され大幅安。

本日の注目イベント

  • 豪  5月住宅建設許可件数
  • 豪  5月貿易収支
  • 中  6月財新サービス業PMI
  • 中  6月財新コンポジットPMI
  • 独  6月サービス業PMI(改定値)
  • 欧  ユーロ圏6月サービス業PMI(改定値)
  • 米  6月ADP雇用者数
  • 米  5月貿易収支
  • 米  新規失業保険申請件数
  • 米  5月耐久財受注(改定値)
  • 米  6月ISM非製造業景況指数
  • 米  独立記念日の前日で株式・債券市場は短期取引
  • 加  5月貿易収支

米中貿易問題で最悪の事態が避けられたことを好感し、月曜日のドル円は窓を開けて上昇しました。しかし、108円台半ばまで上昇したドル円は再び108円台を割り込んできました。直接の要因は米長期金利の低下でした。米10年債利回りは直近の最も低い水準を下回り、2016年11月以来となる1.97%台まで低下してきました。日米金利差の縮小を手掛かりにドル売りが進み、107円77銭までドル安に振れています。これで、ドル円は米中首脳会談前の水準に押し戻されたことになります。

米金利の低下は、世界的に金利が低下していることが影響している部分もあります。日本やドイツだけではなく、フランスの国債も買われ金利が低下してきました。イングランド銀行のカーニー総裁は昨日、「貿易を巡る緊張の高まりで、英国を含む世界の成長に対する下振れリスクが強まっている」と述べ、そのため「大規模な政策対応が必要になる可能性がある」との認識を示しました。この発言も主要国の金利低下に拍車をかけたようです。さらに米国とイランとの緊張が高まっており、ポンペオ国務長官は「イランが核開発を進めれば、経済圧力を強化する」と表明し、今後のイラン側の対応次第では、米国による軍事行動もないとは言えません。

米金利が低下する一方、米国の株式市場には資金が流入し、株価の上昇が止まりません。昨日はS&P500とナスダックが最高値を更新し、ダウも8カ月ぶりの高値を記録しています。外部環境は景気を含めて多くのリスクが散見される状況下で、金利低下だけをはやして株価が上昇する足元の動きに違和感を覚える市場関係者も多いと思いますが、運用結果が全てのこの世界、多くの投資家が株を買えば、追随して株を買わざるを得ません。仮に大きく下げたとすれば、その時は多くの投資家が一緒に傷を負うことになるからです。「We are in the same boat」、投資家から良く聞かれる言葉です。

米長期金利との相関が高いドル円は、今後米金利の低下傾向が続く以上なかなか上昇気流に乗ることができません。以前にも述べましたが、まだ足元の動きは株高がドルの下落を支えている部分もありますが、株価が急落すれば、リスクオフの流れから金利が低下する可能性は高く、そのような状況になると円高が急速に加速すると予想されます。今の株価に対する楽観的な見方が今後も続けばいいですが、一旦崩れるとその時の谷も深いものと予想されるため、常に目配りは必要です。本日のドル円は107円40銭~108円20銭程度を予想します。

このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判
断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊
社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外国為替証拠金取引とは、元本や利益が保証された金融商品ではありません。お取引した通貨にて、
相場の変動による価格変動やスワップポイントの変動により、損失が発生する場合があります。
レバレッジ効果では、お客様がお預けになった証拠金以上のお取引が可能となりますが、証拠金以上の
損失が発生するおそれもあります。個人のお客様の取引に必要な証拠金は、各通貨のレートにより
決定され、お取引額の4%相当となります。証拠金の25倍までのお取引が可能です。
(法人のお客様の取引に必要な証拠金は、通貨ペア、取引コースにより1万通貨あたり3,500円から
34,000円の範囲内であり、証拠金の約200倍までの取引が可能です。)当社では、
「オフセット注文™」以外の取引手数料、口座維持手数料を無料としておりますが、
取引レートの売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があり、
また諸費用等については別途掛かる場合があります。当社は法令上要求される区分管理方法の
信託一本化を整備いたしておりますが、区分管理必要額算出日と追加信託期限に時間差があること
等から、いかなる状況でも必ずお客様から預かった証拠金が全額返還されることを保証するもの
ではありません。ロスカット取引は、必ず約束した損失の額で限定するというものではありません。
通常、あらかじめ約束した損失の額の水準(以下、「ロスカット水準」といいます。)に達した時点から
決済取引の手続きが始まりますので、実際の損失はロスカット水準より大きくなる場合が考えられます。
また、ルール通りにロスカット取引が行われた場合であっても、相場の状況によってはお客様より
お預かりした証拠金以上の損失の額が生じることがあります。お取引の開始あたり、
契約締結前交付書面を熟読の上、十分に仕組みやリスクをご理解いただき、ご自身の判断にて
開始していただくようお願いいたします。